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心情開拓
心霊を育てる生活原則(41)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

4 復帰歴史に見る生活原理
(1970年1121日)

▲李耀翰先生

アダムの家庭の中のだれの立場か

 復帰摂理はアダムの家庭さえ分かれば、神の事情も、復帰摂理の根本問題も、みんな解決できます。だから、大先生は、「アダムの家庭を専門として、祈る時も、ほかのことは祈らずに、アダムの家庭の原理を神様に講義せよ」と言われるのです。

 どのようにするかといえば、アダムの家庭、ノアの家庭、アブラハムの家庭を、神様に講義して聞かせるのです。そうすれば、この摂理の中にヤコブ路程までの基台摂理を成功した神の心情が流れているので、それを私たちは受け継ぐことができるようになるというのです。

 情的に接触できない祈りは、いくらしても無意味なのです。複言、重言という言葉があります。情的に自分は慕っていないのに、あるいは内的にはうれしくないのに、口先だけで言葉を言うのを重言というのです。また複言というのは、自分の自由意志によってではなく、相手によって言葉が出る場合のことです。

 だから、祈る時において、自分にあまり情的な基台がなければ祈らないほうがいいのです。毎日の生活に、自分が誠意を尽くしていれば、その基台の上で祈れるのですが、そうでない場合は、祈りの内容を復帰原理にしたほうがいいのです。なぜかというと、私たちは復帰路程の中の何かの一存在なのです。信仰者は、天使長か、あるいはカインか、あるいはアベルなのです。

 だから、自分は今、アダムの家庭ならばアダムの家庭のだれの立場で信仰しているかということを知らなければ、原理と自分との関係がなくなってしまうのです。

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 次回は、「中間位置で分立条件を立てる(1)」をお届けします。


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