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新・熱き祈祷のすすめ 51

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第八章 私が祈祷と取り組んだ理由と恩恵

2 祈祷によって与えられた恩恵(2)

⑤ 聖書の世界が開け、キリスト教神学が分かるようになったこと
 聖書とキリスト教神学に対する霊的な壁のようなものが除かれ、そこに関心がいき、よく理解ができるようになりました。聖書の注解書を踏まえながら福音書をたどると、今までとは全く違って、当時の時代的背景と社会的背景がよく分かり、2千年前のユダヤの地にいるような臨場感をもって、イエスの生涯をたどることができました。

 また、クリスチャンの信仰と心情を知るために神学を学び始めました。特に、小山田秀生先生が推薦してくださったヘンリー・シーセンの『組織神学』を学ぶことによって、キリスト教神学の世界がより深く理解できるようになりました。同時にまた、あらためて、「統一原理」の偉大さを実感することになりました。

⑥ イエス様を慕うキリスト教徒の心情が実感として分かるようになったこと
 十字架、復活、昇天、聖霊、洗礼、聖餐、終末、再臨、審判などの意味を理解するに従って、十字架を仰ぎ、イエスを深く愛し慕ってきたキリスト教徒の心を心情的に理解できるようになりました。

⑦ 祈りによって得た神の示し(インスピレーション)を実行することによって、伝道、教育、渉外等、すべての実務分野で創意が生まれ、大きな成果を与えられたこと
 私の毎朝の祈祷は、ただひたすら神に向かい、大半の時間を真の父母様中心のアメリカ摂理の勝利のために祈ってきました。そして、日中は日本の使命である伝道に投入していったのですが、気がついてみると、自分の責任分担であった「日本人材3倍加」の目標に対して、その一年間の目標を達成するという恩恵が与えられていました。1976年、岡山地区は、年間目標の103パーセントを達成して、全国1位になっていました。

⑧ 祈りに打ち込むことによって、疲労が快復し、健康と気力が増したこと
 正直に言いますと、毎日の活動の激しさと、元来丈夫でなかった私の体の事情のゆえに、この道に来て以来、いつも体力の限界と闘いながら歩んでいました。「もう今朝は祈祷を休もうか」、「きょうこそは1日休養したい……」と何度思ったことでしょう。しかし、そんな時、あえて祈祷の座に着き、力を振り絞って投入すると、終わった時には、霊的シャワーを浴びたかのように、心情がすっきりして、疲れが癒やされ、元気が戻ってくることを幾度となく体験しました。

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 次回は、「主のみ名によって祈った時代」をお届けします。


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