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心情開拓
心霊を育てる生活原則(31)

 原理を生活化するために、李耀翰(イ・ヨハン)先生(1916~2019)が信仰のイロハを日本人の心情を分析しながら説かれた講話集、「心情開拓~心霊を育てる生活原則」を毎週金曜日配信(予定)でお届けします。
 家庭連合の教会員の皆さまはもちろん、世代を超えて多くのかたに読んでいただきたい書籍です。

李耀翰・著

(光言社・刊『心情開拓~心霊を育てる生活原則』より)

2 個人と教会の発展のために
(1970年6月26日)

▲李耀翰先生

責任者は医者

 責任者は関係を結んだなら、一々導いてやらなくてはいけません。責任者は医者だと思えばいいのです。いつも伝道師たちに言うのです、「教会長は病院の院長さんだ」と。それで教会に入った人は、入院した人と同じです。そう思えば間違いないのです。だから、いつも情的な生活を見てやらなくてはいけないのです。

 指導者には、三役事(やくじ)のおばあさんがいなくてはならないという理由は、そこにあるのです。医者も、自分を診断してくれる人がいなくてはなりません。自分も相談しなくてはならないでしょう。もしどこかに開拓に出たとすると、そこには地区長もだれもいないから、私が責任をもたなければなりません。そうすると、私に責任をもつ人がいなくてはならないのです。

 だから、メシヤなら、初めてメシヤが開拓に来たなら、洗礼ヨハネがイエス様を見てやらなくてはならないのです。洗礼ヨハネが、イエス様の先生の立場に立って、ある期間は過ごさなくてはなりません。だからイエス様は、洗礼ヨハネを先生として、相談する期間があるのです。6カ月なら6カ月間。そうして、洗礼ヨハネも一緒に暮らしてみたところ、「イエス様が自分よりも霊が高い」とこう思って相談してくるのです。「私はこう思うのですが、イエス様はどうですか」、「それはこうだろう」、「ああそうですね」と、こうお互いに、だれが先生だと決まらないのです。

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 次回は、「開拓地では人を立て、育てる/親にどう対すか」をお届けします。


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