シリーズ・「宗教」を読み解く 198
救国救世祈祷会が開かれる①
「分裂があるところに一致を」

ナビゲーター:石丸 志信

 世界の諸宗教が争いをやめ、相互理解のもとに平和な世界をつくろうといううねりは、20世紀の半ばから大きな運動となってきた。

 1986年の秋には、ローマ教皇(ヨハネ・パウロ二世)の呼び掛けでイタリアのアッシジに集まった世界の宗教者らは、共に世界平和の祈りをささげた。
 この時から、13世紀の修道者、聖フランシスコの精神を反映した「平和の祈り」が広く知られるようになった。

 「主よ、わたしを平和の器とならせてください。憎しみがあるところに愛を、争いがあるところに赦(ゆる)しを、分裂があるところに一致を、疑いのあるところに信仰を、誤りがあるところに真理を、絶望があるところに希望を、闇あるところに光を、悲しみあるところに喜びを」

 この祈りの中にある「分裂があるところに一致を」に注目してみると、平和の道具たる宗教者の使命は一致をもたらすことにあると受け取ることができる。

 イエス・キリストのメッセージにも重なる。

 「平和をつくり出す人たちは、さいわいである、彼らは神の子と呼ばれるであろう」(マタイによる福音書 第5章9節)

▲「100万人の祈祷がビジョンに」をテーマに開催された
神統一韓国のための救国救世祈祷会

 文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁は分裂のあるところに天の父母様(神様)の深い悲しみを感じてこれを癒やそうとしてきた。
 韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁はこの運動を継承し、今最も分裂の痛みを抱えた韓半島の平和統一のために心を尽くしている。
 その思いに共感した宗教者らが12月5日、神統一韓国のための救国救世祈祷会に集った。

▲神統一韓国のための救国救世祈祷会でメッセージを伝える韓鶴子総裁