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神の子を生み育てるために 7
愛の本宮で誕生する生命

 アプリで読む光言社書籍シリーズ、「神の子を生み育てるために」を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。
 神の子を迎える準備から、胎教の方法、出産後の信仰教育や親子関係まで、子育てに関連する内容が分かりやすく解説されています。
 これから妊娠・出産を控えているかたにも、そしてまさしく子育て真っ最中なかたにも、ぜひ読んでいただきたい連載です!

須永孝子・著

(光言社・刊『神の子を生み育てるために』より)

愛の本宮で誕生する生命

神様の臨在する中で妊娠
 以前、NHKの「生命の神秘」という番組で、人間の誕生、いのちの始まりの感動的な映像が放映されたことがありました。女性の卵巣から1か月に1個排出される、肉眼では見ることができないほど小さな卵と、男性の睾丸(こうがん)で絶えずつくられ、精管を通って精嚢(せいのう)でたくわえられ、前立腺の分泌液と混じって精液となって射出される3億の精子の中から1つの精子が、運命的な、神秘的な出会いをして受精卵となる、という映像でした。

 受精は子宮でなされるのではなく、卵管の途中の部分でなされるのですが、普段は子宮頚(けい)管に粘液が詰まっているので、精子は子宮に入ることができません。排卵が起こる前後になると液が薄くなって粘着力が弱くなるので、精子は子宮の中に入ることができるのです。つまり受精可能な期間でないと、精子は子宮や卵管に入れないようになっているのです。

 子宮頚管から子宮内、そして卵管に達した精子は排卵された卵を待って、卵にぶつかっていきます。しかし卵の表面には顆粒膜という硬い膜があって、簡単には入ることができません。精子の頭にその膜を溶かす物質があり、いくつかの精子がぶつかって次第に溶けていきます。そして、卵の中に1つの精子が突入することができると、もうほかの精子が入れないように受精膜が出来るのです。これが妊娠の第一段階、新しい生命の始まりです。何億分の1という激しい競争と神秘の中で尊い生命が始まるのです。

 その受精卵は分裂を繰り返し、成長しながら、ゆっくりと(10日ほどかけて)卵管から子宮に下っていき、受精卵を迎えるべく柔らかく厚くなった子宮に着床して受胎となるのです。そのときも、受精卵が子宮に早く着いても着床しません。子宮がベストの状態でなければ着床しないのです。ここにも受胎の神秘があります。

 たった1つの受精卵が3000グラムの赤ちゃんとして誕生するのに約270日間かかります。その間に、実に30億倍の発育をするという驚くべき営みが子宮の中でなされるのです。

 文鮮明先生も、神様が最も精誠を込めて創造された所が生殖器官であるとされ、「その愛とその生命と自分の血統を自分の子供に連続的に連結できる器官は、男性、女性の生殖器官なのです」と語られています。

 神様は万物の主管主として、神の子として、ご自分に似せた分身として人間を創造されました。その驚異的なみ業、つまり新しい生命を生みだすということを人間に与えられました。その尊い営みをなす所が生殖器なのです。「男性の生殖器と女性の生殖器が合わさる所に愛の本宮が出来るのです。その中で新しい生命が発生するのです」(文鮮明先生)。

 そのように神秘的な尊い生命の誕生を思って、神様を中心として、祈りをもって夫婦の交わりをすることが大切です。それは妊娠のためのものではなく、お互いの愛をはぐくむものです。女性はいつ妊娠してもよいように心がけ、男性から与えられた生命の種を温かく抱き、無事に受精し、受胎するよう祈っていくことが大切です。神が臨在する受精でありたい、そういう妊娠でありたいと願うのです。

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 次回は、「複雑で精巧な創造のシステム」をお届けします。