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信仰の伝統
教会創立以前から文鮮明先生に侍って(22)

 家庭連合の信仰の長兄である金元弼先生(1928~2010)の講話をまとめた書籍、「信仰の伝統」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 本書を通じて神様の深い愛と文鮮明先生の心情の世界、信仰の在り方を学ぶことができます。

金元弼・著

(光言社・刊『信仰の伝統 教会創立以前から文鮮明先生に侍って』より)

第一部[証言]先生と歩んだ平壌・興南時代
二、いつも弟子に関心をもたれる先生

▲金元弼先生

おじさんの回心

 事実無根のうわさが流れると、これは南に流れ、日本に流れ、アメリカやヨーロッパ、世界に流れていったのでした。ですからヨーロッパの人に、「あなたはそれをどこで聞いたのか、どこで見たのか」と聞くと、「いや、私は見ていない。私は聞いたのである」と答えるのです。「誰から聞いたのか」と聞くと、「アメリカの友達から聞いたのだ」と言います。その人に「あなたはどこから聞いたのか、見たのか」と聞きます。すると、「いや、私は日本の友達から聞いた」と言います。こうして、結局、北の友達から聞いたということになります。

 それで、「見たのか」と聞きますと、「いや、私は見たのではない」。「誰から聞いたのか」、「私たちの教会のメンバーから聞いたのだ」と答えます。そのメンバーは、自分のおじいさん、おばあさんから聞いたと言うでしょう。

 そのおじいさん、おばあさんに、「あなたは見たのか」と聞きます。「見ました。私の連れ合いが私と関係しないで、文先生と関係したんだ」と答えるのです。統一教会のメンバーである奥さんは、「いや、そうではありません。夫は、私が夫と共にしないというので、私を疑ってそう言っているのです」と答えるでしょう。

 この話は、私のおばさんの家庭で起こったことです。ですから、皆さんにはっきりと言えることなので、この例を挙げたのです。このおばさんの夫は、先生とおばさんとの関係を疑って、先生を殴りつけました。このおじさんとおばさんは、10年も20年も夫婦の関係をもっていません。しかし、離婚はせず、一緒に暮らしています。

 おじさんは、おばさんが先生と本当に関係をもったものと考えました。それを自分の父親に全部話したのでした。キリスト教会の幹部だったそのお父さんは、牧師に話しました。

 このおじさんは、韓国で大きな大学の学長をしています。この間までは統一教会に反対し、奥さんが統一教会へ行くことも反対し続けていました。ところが、自分の妻が絶対にそうした不潔なことをする人ではないということが分かってきました。そして、大学の学長でありながら、学生たちに「お前たち、信仰をもつならば統一教会へ行きなさい」と教えながら、伝道するようになったのです。教授たちにも、「信仰をもつならば、私の妻のようにしなさい」と教えるのです。こうして今や、統一教会の伝道者となっているのです。そして自分の子供もみな、統一教会へ行かせています。その五人の子供は教会員となり、そのうちの三人が祝福を受けています。

 このおじさんは年を取っていますし、病気がちです。ある時、私に会うと、「統一教会では、統一教会のメンバーだけを埋葬する共同墓地があるはずだろう。私が死んだら、必ずその共同墓地に埋めてください」と私に希望するのです。また子供に対しては、「私が死んだら、この金(キㇺ)さんを私の代わりとして、彼の話に絶対的に従っていくように」と遺言しているそうです。おじさんは、統一教会のメンバーでもなく、先生に出会ってもいません。

 間違った話をする人によってうわさされたことが、南に流れ、日本に流れ、アメリカ、全世界に流れたのです。これをどのようにして償いますか。その人たちは蕩減復帰することはできません。ある一人をつまずかせてしまったなら、その人に対して蕩減復帰することは可能かもしれません。しかし、世界の人々を神に導く、その道をふさいだことの蕩減は、不可能です。本来なら、その蕩減は、その人が受けなければならないでしょう。しかし、この人がしなければならない蕩減を、先生が全部受け継がれたのです。

 先生は今なお、その十字架を担っていらっしゃるということを考えてみると、私たちは、そのことから大きな教訓を得なければいけないと思います。

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 次回は、「子供と友達になる」をお届けします。


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