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青年よ行け、そして世界を救え
21世紀の青年運動への提言(9)

 36家庭の朴普熙(パク・ポーヒ)先生(1930~2019)による講演「青年よ行け、そして世界を救え」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。

(光言社・刊『青年よ行け、そして世界を救え』より)

四、人類の終末

肉体の生命を賜った理由

 では、神様が私たちに、この肉体の生命を賜ったのは、なぜでしょうか? それは私たちの霊人体を、地上でこの肉体の中で育て、完成させるためであります。人間の霊人体は、この肉体の中でしか育ちません。この肉体は、霊人体の植木鉢のような役割をします。植木鉢が壊れると、もうその木は育たないように、私たちもこの肉体を失ったら、霊的生命の成長の機会はもうありません。それで、この肉体が地上に生きる、今の生活が大切なのです。では、私たちは地上に生きる間に何をしたらいいのでしょうか?

 私たちが永生を得、天上天国に入る資格を得るためには、何をしたらよいのでしょうか?
 それは、次の四つにまとめることができます。

1. 神を知り、信ずること
2. 生命の源であられる救世主を知り、つながること
3. 善なる良き人となること
4. 神の真の愛を実践することであります。

 この四つが私たちの霊人体を地上で成長させる、いわば「霊的栄養分」なのでございます。私たちはこれで、永遠なる生命をこの地上で完成するのです。

 それで今、私たちがこの地上で神を信じ、再臨の救世主に出会うことは、永遠の生命を得ることであり、天国に入る資格を得ることになるのです。

人生の三段階

▲人生は三段階を生きる

 皆様。
 人間は誰でも、人生の三段階を生きるようになっております。

 人生の最初の段階はもちろん、母親のお腹の中で始まります。母胎の中での9カ月の生命は、水中生活または、水中段階であります。胎児は水中に浮いているのです。ここでは、呼吸をしません。栄養と酸素をお母さんから頂きます。

 でも、この胎中の9カ月は、次の地上世界に生まれる重大な準備期間でもあります。この胎児は地上に生まれる運命をもっております。そして、地上世界は空気を呼吸する世界ですから、空気を呼吸する肺を、お母さんのお腹の中にいる間に、しっかりと準備しなければなりません。肺の準備なくしてこの世に生まれ出れば、その子は死産になるのです。

 また、この胎児はお母さんのお腹の中が好いのです。何もしなくていいから、この地上に出たくないのです。母のお腹を離れるのは、死ぬのだと思うのです。それで、地上に出た瞬間「オギャー」と泣くのです。でも、この世に生まれるのは死ではないでしょう? もっと高次元の人生を生きるのです。神様があらかじめ、そう計画されたのです。

 人生の第2段階の生命は、この地上世界であり、それが今、この世界での人生であります。私たちは今、この第2段階の人生を生きております。ところが問題は、人間がこの地上生活で、人生が終わると思うところにあります。人生はここで終わるのではありません。あの胎児のごとく、この世の終わりは死だと思うのです。皆さん、それが死ではありません。

 この地上世界は、もう一つの母体なのです。これは次の第三段階、天上世界に、または天上天国に生まれる準備期間であります。人間はもう一つの高次元の世界に、もう一回生まれ出るように、神はあらかじめ計画されたのです。今、この世界は人生の過渡期であり、これを「空中世界」、または「空中段階」と申します。空気を吸って生きますから。

 この人生の第三段階は、人生の最終段階であり、人生の最終目的地であります。ここが天上天国であります。この天上天国が、私たちが最後に実る所であり、人間が永遠不滅の世界を生きるのです。

 この天国は地上生活の総決算であります。地上で稼いだ「善」と「愛」だけが、あの世の資産になるのです。お金と名誉ではありません。

 今、私たちはこの世では空気を呼吸しますが、天上天国では空気を呼吸しません。空気は物質であり、天上世界はもう物質の世界ではありません。天上天国の空気は、「真の愛」であります。

 そして、この天国を「愛中世界」、または「愛中段階」と申します。そして、そこでは「真の愛」を呼吸します。ですから、天上天国に正しく生まれるためには、この世で「愛の肺」を準備しなければなりません。

▲天上天国で正しく生まれるためには「愛の肺」を準備しなければならない

 それは、この世で真の愛を実践することであります。神と救世主に侍ることであります。人を愛することであります。それなくしては、私たちは天上天国で死産になるのでございます。

 天上天国は私たちのもう一つの体、霊人体という霊的な体で行くのですから、この肉体はいりません。それで、着物を脱ぐように、肉体を地上で脱いで行くのです。神の目では、それは死ではありません。

 皆様。あの世は、お金を持って行くのでもありません。名誉を持って行くのでもありません。ただこの世で、神のため、救世主のため、他のために正しく生きたその成果だけをもって行くのであります。そのほか、何事もあの世に影響を与える力はありません。

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 次回は、「天上天国ではいつも青春」をお届けします。