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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 41
16 永遠の夫婦愛①

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

永遠の夫婦愛

一見平穏な家庭
A子さん「うちの家庭は、周(まわ)りからはいい夫婦だと言われるんですけど、夫は頑固で絶対に自分の思いどおりにしないと気が済まないタイプなので、私は逆らわず、じっと忍耐しているだけですよ」

B夫さん「うちは、全く逆ですよ。うちの奥さんは家のことは全部取り仕切らないと気が済まない性格なので、私の考えを出せばけんかになる。だから、我が家の平安は私のひたすらな忍耐によって成立しているようなもんですよ」

 夫婦げんかのない家庭は、一見、うまくいっているように見える夫婦ですが、しかし、実際は、夫か妻か、いずれかの一方的忍耐によって保たれている家庭であることがあります。争いがなく平穏を保っているという点では、とてもいいことですが、これは、本当の意味での仲のいい理想の夫婦とは言いきれません。どちらか一方の犠牲の上に成り立っている平和であるからです。また、たとえ安定しているとは言っても、いつも一方が上で、一方が下というのでは、いつかは飽きがきてしまいます。

宇宙の秩序と家庭の秩序
 神様は、被造世界を主体と対象のペアシステムとされ、人間を男と女に創造されました。宇宙では、太陽(恒星)の周りを地球(惑星)が回り、地球の周りを月(衛星)が回るという法則によって、太陽系の永続性と安定性が保たれています。同じく、人間の社会も中心主管の法則で正しい秩序が保たれ、平和を享受することができます。人間社会の最も基本的な組織である“家庭”も、父親を中心に母親が回り、その母親を中心に子供たちが回っている――という形が最も自然で安定したものになることは言うまでもありません。これが、家庭の基本的構造です。

 アダムとエバが兄と妹の関係であったことを考慮すれば、夫婦関係は兄と妹のような心情的関係が根本的土台になるということが分かります。実際の人類歴史を見ても、ほとんどの民族では、結婚時の夫婦の年齢は、男性が少し年上というのが一般的です。仮に、年齢が逆であっても、心情的には兄と妹のような心情で暮らすことが夫婦関係がうまくいく秘訣(ひけつ)だったようです。

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 次回は、「永遠の夫婦愛②」をお届けします。