コラム・週刊Blessed Life 175
オリンピック・パラリンピック開催で気になること

新海 一朗(コラムニスト)

 東京オリンピックの開催は2021年7月23日から8月8日まで、パラリンピックは8月24日から9月5日までとなっており、もう開催は目の前です。

 強硬開催に踏み切った以上は、事故なく、無事に、安全に、滞りなく、開催期間中の大会運営が行われることを祈ります。
 二つの大会は、7月23日を出発点として、9月5日に幕を閉じるわけで、その期間は45日間にわたります。

 無観客競技が中心となることが決まりましたので、競技の放映のみを通してオリンピックを楽しむ以外になくなりました。会場の観客の熱気と興奮を伝えるという形が取れないとすれば、何だか寂しいオリンピックであることは否めないでしょう。

▲国立競技場(オリンピックスタジアム)

 気になることといえば、各国の選手団と随行員の約10万人が日本に押し寄せるとのことですが、選手や随行員の中に新型コロナの感染者が見つかったりした場合の対応、体制などは万全なのかどうかです。抜かりなくやってもらいたいと思います。

 無観客にして、感染拡大を防ぐという日本側の対策はあっても、外国からの10万人の選手団と関係者が大会競技の時だけでなく、滞在中にどう動くかが、一方で問われることとなります。

 外国メディア関係者だけでも約3万人がやってきます。夜は、取材と称して、新宿や六本木に繰り出す可能性は少なからずあると見なければなりません。また、競技を終えた選手や随行員たちが東京の夜の街を楽しもうと出歩き、飲食する場合もあることでしょう。

 厄介なことといえば、大会組織委員会の発表によると、16万個のコンドームが選手村などで配布されるということです。アメリカの「タイム」誌に掲載された米国競泳選手へのインタビューで、約75%の選手が五輪開催中にセックスをしていると証言しています。

 オリンピックの背後にある、こういったモラルの弛緩(しかん)があることなどを考えると、東京五輪での新型コロナ感染の拡大は必至であると見る識者も少なくありません。
 9月を迎えた時点で日本でのコロナがどうなっているか、はっきりとは言えませんが、全く楽観できない状況にあることだけは確かなようです。

 もう一つ気になることいえば、サイバー攻撃です。
 2020年4月、日本オリンピック委員会(JOC)がサイバー攻撃を受け、事務局は全てサーバーやパソコンを交換しました。五輪が直面する脅威の一つにサイバーテロがあるからです。サイバー攻撃が起きると、日本の情報網が麻痺したり、医療機関が機能しなくなったり、いろいろと面倒なことになります。

 現在、サイバー攻撃があると仮定した場合、その可能性が疑われる国として、ロシア、中国、北朝鮮の三つが最も危険な国と考えられています。果たして、サイバー攻撃に対するセキュリティーは大丈夫でしょうか。

 心配すればいろいろとありますが、希望的に捉えれば、この世界的なコロナ危機の中でオリンピックを開催し、見事に成功裏に終えた場合、東京オリンピックは世界に一致と団結をもたらし、コロナ後の人類の進むべき新しい世界の航路を開拓したと称賛されるかもしれません。そのためにも、多くの世界新のワールドレコードを出してもらいたいと思います。世界はコロナに負けなかったと人々が絶賛する東京五輪となることを心から期待しています。