青少年事情と教育を考える 161
子供にスマホを持たせる時期が早まる

ナビゲーター:中田 孝誠

 子供に携帯電話やスマートフォンを持たせる時期が早まっている―。
 厚生労働省が5月に発表した「第10回 21世紀出生児縦断調査」で、気になるデータがありました。

 この調査は、平成22年(2010年)5月に生まれた子供たちを長期間にわたって追跡したもので、今回の調査時の子供たちの年齢は10歳、学年は小学4年生です。

 調査結果を見ると、携帯電話(スマートフォンを含む)を持たせている割合は32.8%です。これは同じ調査を行った平成13年(2001年)生まれの子供が10歳の時の所有率14.4%を18ポイント以上上回っています。

 また、持っている子供の保護者に「持たせた時期」を聞いたところ、平成22年の子供では「小学1年生から」が31.6%で最多でした。「小学2年生から」26.6%、「小学3年生から」25.6%と、大半が小学3年生までに持たせていることが分かります。

 一方、13年の子供は「小学4年生から」が34.0%です。時代の流れとも言えますが、持たせる時期が総じて早くなっているのです。

 また、「持たせる理由」で多かったのは「子どもと連絡ができるように」(89.3%)、「子どもの居場所を確認するため」(55.2%)でした。

 スマホは学年が上がるごとに所有率が高くなり、小学生で持っている子も増えています(内閣府の最新の調査で、自分専用のスマホを持っている小学生は41.0%でした。親との共有を含めると9割を超えています)。学校への持ち込みも、条件付きながら容認されつつあります。

 本欄でも何度か主張してきましたが、低学年からスマホを使うことにはさまざまな問題も指摘されています。スマホの影響を踏まえて、家庭での対応、家庭と学校での教育がますます重要になっています。