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『祝福家庭』90号(2018年 秋季号)
「幼児教育」
〜「おむつはずし」出発の決意、既に勝利!〜

光の子園 副園長・村上小夜子

 おむつがはずれると、子どもの喜怒哀楽がはっきり表れるようになり、成長が早まる傾向があります。
 子どもの中で、「もう、赤ちゃんじゃないぞ!」という誇らしい感覚が芽生えるからかもしれません。

 (光の子園に通う子どもたちの親に)電話で話してみると、子どもの排泄(はいせつ)時間やその間隔を把握していないお母さんがたくさんいました。
 紙おむつは濡れても不快感がなく、子どもから親に「おしっこをした」と伝えることがないからです。

 あるお母さんは、遊びに夢中になっているお子さんに対して、「うちの娘は『おしっこをした』と伝えるのが面倒くさいんですかね」と言いました。

 私が「娘ではなく、あなたがおむつの交換を面倒くさがっているんですよ」と指摘すると、「あらー」と電話の向こうで笑っていました。

 家庭ごとにようすを聞いたあと、「子どもの話を聞く」「子どもの排泄時間を知る」「何があっても絶対にパンツで登園させる」「おもらしをしても怒らない」「不快感を覚えさせ、トイレでの排泄を促す」などの親の心構えを伝えました。

 祝福家庭の素晴らしさは、決断したら即実行することです。次の日から全員パンツで登園しました。

 以下は、連絡帳に書かれていた家庭での取り組みの記録です。

〈家庭①〉
 「『明日から、おむつじゃなくてかわいいパンツにしようね』と言うと、『おもらしして冷たくなっちゃうから嫌だ!』と言ってきました。それで、『おもらししてもいいよ。冷たくなったら着替えたらいいんだよ』と励ましました」

〈家庭②〉
 「休み中、おもらしをしませんでした。朝起きたあと、ご飯のあと、出かける前など、こまめにトイレに行かせたのが良かったようです。(トイレに行けるようになり、)私(母親)の言うことを素直に聞くようになり、私も怒ることが少なくなりました」

 ある家庭では毎日のように、お子さんに「夜のパンツはどうする?」と尋ねていました。
 ある日、お子さんがお父さんとトランプをして負け、地団駄を踏んで怒ったようです。それを見たお父さんが「おむつ野郎!」と一喝しました。
 すると、お子さんは悔しがり、「きょうはパンツで寝る!」と宣言。その日以降、毎日パンツで寝ているそうです。
 しかも「おねしょ」はしていないとのことです。

言葉や喜怒哀楽の表現が豊かに
 子育ては決してきれいごとではありません。親子が、時には感動を共有し、時には衝突しながら、喜怒哀楽をさらけだして共に成長していくものです。

 親ですから、子どもの反応を気にしすぎるのではなく、“ここぞ”という時は、「一喝」してもよいのではないでしょうか。

 (おむつを卒業して)うれしいことは、園児たちの語彙数が増え、先生の話に耳を傾けるようになったことです。
 お友だちのようすにも興味や関心を示すようになり、喜怒哀楽の表現も豊かになっています。

 真のお父様のみ言に
 「勝利というものは過程において決まるものではなく、出発の時の内的基準によって決定されるのである」(『祝福家庭と理想天国(Ⅱ)』17頁)
 とあります。

 育児をしながらぶつかるさまざまな壁は、親が天の前に決意することを通して乗り越えられるようになっています。
 おむつはずしも、“夫婦が向き合って決意し、親子が一体となって成し遂げる”、りっぱな信仰訓練なのでしょう。
 ですから、侮ってはいけません。

2歳児の春から夏が挑戦に最適
 4月に入園する2歳児(2〜3歳)はみな、おむつをしています。
 そのため、4月から6月にかけて日中のおむつはずしをします。7月からプール遊びがあるので、それまでに取れるように努めるのです。

 春から夏にかけてがいちばんはずしやすい時期で、そのタイミングを逃すと、年少(3歳児)の春まで持ち越しになることが多いです。
 秋から冬は寒いので、温かいおむつをはずすのは難しくなるからです。

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