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『祝福家庭』92号(2019年 春季号)
「中高生教育Q&A
〜同年代の子女をもつ家庭同士の交流〜

青年学生局成和学生部 部長・伊藤安昭(当時)

【Q】
 子供が小学生の時には、ほかの家庭とも家族ぐるみで交流ができたのですが、中学生になった今では、その機会がありません。何か良い方法があれば教えてください。


【A】

●二世が共に生活できる環境づくり
 「子供同士の絆を深めるには、親同士の絆を深めることから」として、まず親が効果的なアクションや環境づくりを行ってほしいと思います。

 親同士がよく会って情報を共有し、一緒になって一つの物事を進めていけば、子女同士の関係にもよい影響を与えるでしょう。
 そのため、親は修錬会での食事作り当番や送迎、教会での奉仕などにも強い関心をもち、積極的に携わることが必要になります。

 交流するうえで、いちばんのお勧めは、祝福子女がお互いの家で遊んだり宿泊したりすることです。
 定期的に一緒に勉強やゲームをしたり食事をしたりして、楽しみながら「兄弟姉妹の心情」を育む機会をもつことが大切です。
 そのような経験は、かけがえのないものになると思います。

 次に、家庭が共同で取り組める家族イベントや行事を企画することも、効果的だと思います。
 最も多い企画例は、「親子キャンプ」です。親たちがスケジュールを合わせ、家族皆で参加する企画は、ふだん疎遠になっている二世同士も交流できる、よい機会になります。

●共通点をもつ家庭を探す
 具体的には、まず共通点をもつ祝福家庭を、交流の対象として探してみてください。
 同じ地域に住んでいる、あるいは学年、性別、部活、学校、志望校が同じであるなど、自分の子女と「同じ〇〇」というキーワードで考えてください。

 一つの例(モデル)として、「国際家庭」が挙げられます。例えば日韓・韓日家庭などの家庭同士の絆は、特に強いものがあるでしょう。

 また、私の場合、相対者の妹のご主人の実家で開かれる新年会に家族で参加するのが恒例行事となっています。
 そこには、三世代にわたる4つの祝福家庭が集まります。
 二世・三世の子供たちにそれぞれお年玉をあげ、みんなで食事会をし、最後は家庭対抗ユンノリ大会で楽しいひと時を過ごします。

 このような家庭と家庭の関係の強化は、共同体の成長と発展の土台となります。子女を「天の父母様(神様)の子女」として育んでいくという共通意識をもった家庭同士が、強い絆と連帯感をもつことが二世同士の絆を育むのです。

 また、親同士の人間関係を深めることは、神様を中心とした家族文化を形成することになります。自分の家庭の子供だけに関心をもつのではなく、二世の子女全体に関心をもち、みんなで育んでいく、心情文化共同体の実現を目指しましょう。

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 こちらの内容は『祝福家庭』92号「同年代の子女をもつ家庭同士の交流」で詳しくお読みいただけます。
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