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『祝福家庭』89号(2018年 夏季号)
「幼児教育」
〜家庭と園が基台を組み園児の成長をサポート!〜

光の子園 副園長・村上小夜子

達成感を味わえるようにつきあう
 Fくんは3歳のときに入園し、星組(年少)に入りました。当初はほとんど言葉を発せず、先生と目を合わせることもできませんでした。

 外出のために玄関に行っても、周りの物に目を奪われて、自分から靴を履こうとしません。「靴を履こうね」と語りかけ、顔を靴に向けさせてもダメでした。

 そこでまず、「靴を見る」ことから始めました。
 毎回、Fくんがきちんと靴を見ることができたかを確認し、先生が履かせてあげるのです。

 しばらくしてから、自分で靴のマジックテープを留められるようにしました。靴を履く最後に、先生が「パッチンしてね」と言い、留めてもらったのです。

 全て1人でできるようになるまで、約3か月かかりました。
 身の回りのことは、早いうちから1人でできるようになってほしいと思う親御さんは多いかもしれません。しかし、焦りは禁物です。

 まず1つできたら「良し」として、残りは大人がやってあげるのがよいでしょう。
 大切なのは、親子の「共同作業」を通して、子どもに達成感を味わわせてあげることです。
 どんなに小さなことでも、子どもができたことを認め、「あなたがやったのよ。できたのよ」と褒めてあげるのです。

 また、Fくんはクラスのみなが着替えをしたり、おもちゃで遊んだりしていても、教室をぐるぐる走り回るなど、他の園児に合わせて行動することができませんでした。

 担任は、Fくんのお母さんに園でのようすを全て正直に伝えました。
 その後、お母さんはお父さんに話し、夫婦でお祈りを始めたそうです。連絡帳には毎日のように、Fくんの家でのようすが細かく記されるようになりました。
 また担任や副担任は、園長や副園長にこまめに相談したのです。

 こうして、家庭と園で基台を組んでいくうちに、Fくんは少しずつしゃべるようになりました。

良い友だち関係が園児の成長を促す
 次に、先生との関係だけでは成長に限界があると考え、Fくんが園児たちと良い友だち関係を結べるように心がけました。

 着替えの時間に教室を走り回るFくんに対して、「なんでみんなのようにしないの 」と叱責するのではなく、友だちを見本にして「Gくんがお着替えをしているよ。一緒にやってみない?」と誘ったのです。

 園児の輪の中に入ると、友だちは喜んで手伝ってくれました。

 そのうち、先生が声をかけなくても、友だちのほうから「一緒にしよう!」と声をかけたり、「こうだよ」と教えてくれたりするようになりました。
 Fくんの会話はますます増えていきました。

 そうしてFくんは、先生から言われなくても、他の園児たちと一緒に着替えをするようになったのです。

 降園の際、目を合わせずに「バイバイ」をしていたFくんは、しっかりと先生の目を見て挨拶できるようになり、相手が5、6人いると、「みんな、バイバイ」と言えるようになりました。

 その場に応じた的確な言葉遣いができるようになり、1年で目覚ましい成長を遂げたのです。

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