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幸福を引き寄せる家庭の生活習慣 28
世界人類のために節約する

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第14弾として、「幸福を引き寄せる家庭の生活習慣」を毎週火曜日配信(予定)でお届けします。
 実行すれば誰もが幸せになれる、ぜひ身に付けたい生活習慣を紹介します。
 文鮮明先生の自叙伝『平和を愛する世界人として』、『愛天愛人愛国』などのみ言を引用しながら、日々の生活で幸福を引き寄せるための60のコツを、コンパクトに説明しています。

浅川 勇男・著

(光言社・刊『幸福を引き寄せる家庭の生活習慣』より)

第二部 幸福を引き寄せる昼の生活
世界人類のために節約する

 ギネスブック公認の世界一ケチだった女性は、アメリカで「ウォール街の魔女」と言われたヘティ・グリーン(1835~1916)です。女性一人で日本円で約二百億円の財産を貯めました。彼女は、ずば抜けた勘で、先物取引、株で稼いだのですが、彼女が「ウォール街の魔女」と言われたのは、桁外れのケチのためでした。

 三十代から八十一歳で死去するまで、着た服はたった一着の黒いドレスだけ。食事は一日、パン一切れと玉ねぎとゆでた豆だけ。一生、安い賃貸住宅を転々としました。身なりは一見ホームレス。彼女が銀行に来ると、頭取が平身低頭で迎えたそうです。彼女の結婚相手は富豪で実業家でしたが、夫の会社が倒産寸前までいったときにも、妻は、一切援助しませんでした。二人は離婚。会社は倒産し、男性は失意のうちに病死しました。

 二人の子供がいました。彼女は経済新聞を、跡がつかないように丁寧に読み、子供に売りに行かせたそうです。その子供が足を脱臼して泣き叫んだとき、「無料診療所」に行くため、貧しさを証明するための「診療券」を家中捜したのです。数時間後に連れて行ったときには、手遅れで足を切断されてしまいました。晩年、友達との夕食会で料理が贅沢(ぜいたく)だと騒ぎ立て、脳卒中を起こして倒れ、それが原因で死にました。

 文鮮明先生も節約生活をしましたが、自分のためではなく、飢餓で苦しむ人々のためにされたのです。

 「『お金を節約しなさい』と言うとき、自分が金持ちになるために節約するのではありません。……世界を生かすためです。節約して世界のためにたくさん使ったとすれば、世界から尊敬されるのです」(『天運を呼ぶ生活』51ページ)

◎ポイント
金持ちになるためではなく、世界を生かすために節約する。

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 次回(4月13日)は、「調度品を神様のものとして大切に」をお届けします。


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