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新・熱き祈祷のすすめ 3

 アプリで読む光言社書籍シリーズとして「新・熱き祈祷のすすめ」を毎週月曜日配信(予定)でお届けします。
 祈りの必要性や祈りの種類、実践方法をまとめた祈祷の手引書です。

松本 雄司・著

(光言社・刊『新・熱き祈祷のすすめ』より)

第一章 祈り

3 祈りの目的

 祈りの目的は何か、なぜ私たちには祈りが必要なのだろうか、ということです。

 この点について、文鮮明(ムンソンミョン)先生はこう言われています。

 あなた方は自分の足りなさ、弱さを知っていますね。だからあなた方には祈りが必要なのです。誰かに尋ねなければならないのです。(「祈祷の重要性」1979年4月15日、ベルベディアにて)

 最も大切なことは、あなた方が自分で祈りの必要性を感じることです。あなた方は、おなかがすけば食べたくなります。同様に、もし祈らなければ落ち着かないというくらい、祈りの必要性を感じなければなりません。そのような衝動と祈る必要性を何度も感じたときに、あなたは意義深い祈りを体験することができます。(前掲)

①祈りは宗教の本質
 祈りのない信仰生活はあり得ません。『祈りの精神』の著者で有名な英国の神学者、P・T・フォーサイス(1848─1921)は、「宗教であることは祈ることであり、悪しき祈りは誤った宗教であり、祈らないことは無宗教である」と、あえて言い切っています。まさしく至言です。

 私たちの身の回りには、たくさんの宗教があります。
 神道であれば祈願をしたり、祝詞(のりと)をあげたりします。「生長の家」でも神想観というものがあります。仏教では、座禅を組んで瞑想(めいそう)したり、題目や念仏を唱えたりします。また、イスラームやユダヤ教、キリスト教において、高等な祈りがあるということは、よく御存じのとおりです。
 どんな宗教にもそれなりの祈りがあり、より高度な宗教はより高度な祈りの形と内容をもっている、ということができます。そういう意味において、宗教の最も宗教たるゆえんとは、一言でいえば、「祈る」ということに尽きるといわれているのです。

 宗教団体と似た団体は、たくさんあります。例えば一番良い例として、実践倫理宏正会という全国に200万の会員をもつ団体があります。「朝起き会」をしている団体ですが、そこで教えている内容や活動を見ると、宗教団体と本当にそっくりです。

 では最終的に、宗教と宗教でないもの、あるいは信仰生活とそうでない生活とは、どこが違うのでしょうか。それは、「祈り」があるかないかという一点に尽きます。つまり、神を中心とした生活をするかどうかということなのです。

②信仰生活の三要素
 私たちの信仰生活の上で必要不可欠な三要素があります。それは、皆さんも今までよく聞いてこられたように、「祈祷」と「み言(ことば)」と「実践」です。
 祈ること、み言を学ぶこと、そして実践することは、どれ一つも欠かしてはならず、この三つの中のどれが欠けてもバランスのとれた成長ができなくなってしまう、といわれてきました。

 したがって、信仰生活において不可欠な三つの要素の中の一つとして、祈りは非常に重要なものなのです。

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 次回は、「祈りの目的 ③サタンを分別するため」をお届けします。


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