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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 16
7 男と女の違い①

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 「愛の知恵袋」(APTF『真の家庭』)でおなじみの松本雄司氏が季刊誌『祝福家庭』に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから、夫婦の愛、夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

男と女の違い

男性と女性の脳の違い
 「ゆうべ、私が頼んだでしょ!」

 「僕は聞いていないよ」

 「言ったわよ!」

 「絶対、聞いていない!」

 ……と、こんな夫婦げんかになったことはありませんか。

 このような夫婦間の行き違いも、度重(たびかさ)なると、互いに不信感や嫌悪感が高じてきて、二人の間に深刻な亀裂(きれつ)を生むことがあります。

 この例でいえば、妻は夫に昨夜「確かに言った」のです。しかしまた、夫が「聞いた覚えがない」というのも、決してうそではないのです。ただ一つの悲劇は、妻が言ったのが「夫がテレビドラマを見ている最中」であったことです。

 このような行き違いが起こるのは、男性と女性の脳の機能の違いにも原因があります。神様は男性と女性に違った能力を与えられたようです。

 女性の脳の発話区域は、左脳だけでなく右脳にもあって、しかも、左脳と右脳を連結する脳梁(のうりょう)が男性より大きいので、同時に多くのことをこなすことができます。例えば、話しながら同時に聞くことができ、おしゃべりをしながらでもテレビを見たり、手仕事をしたりできるのです。

 一方、男性の脳は専門化が進んでおり、語彙(ごい)領域は左脳に集中し、しかも、一つ一つが個室的になっています。したがって、男性は一つのことに集中し、それを直線的に深め追究していくことに優れた能力を発揮します。「○○の達人」という人には男性が多いのを見てもよく分かります。このことは裏を返せば、男性は「一度に一つのことしかできない」という特徴になります。

 ですから、夫がテレビや新聞に熱中している時に、何かを頼んでも、それは、“無効”になりやすいので、奥さんは、夫や息子に何か頼む時には、必ず“念押し”をしましょう。

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 次回は、「男と女の違い②」をお届けします。