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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 17
7 男と女の違い②

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

男と女の違い

余暇の楽しみ方の違い
 「たまには夫婦で余暇を楽しみたい」という思いは、夫にも妻にもあるものです。

 ある時、夫が運転手を引き受けて、朝早くから家族で遠出をし、目的地に着いたら、めいっぱい動き回り、夜暗くなって家にたどり着きました。

 「やれやれ、これだけ時間とお金と労力をかけてサービスしたんだから、妻もさぞ満足してくれただろう」

 夫はそう思っていたのに、妻は家に着くや、何となく不満げに、「あーあ、くたびれた」の一言。夫は当然、がっかりします。

 これも、男性と女性の違う面です。

 男性は遠くに行って、スポーツをしたり、動き回ったりすることが好きで、その時に妻がそばにいてくれれば、それで楽しいのです。

 しかし、女性はそれだけでは、決して満足できません。道中、車の中で夫が妻の話をじっくり聞いてくれたとか、現地で、子供は野原で遊ばせながら、夫婦は木陰でロマンチックな会話ができたとか、心が通じ合うような会話ができれば、妻は「きょうは、楽しかった!」となるのです。

 女性は、買い物でも「お得な○○セット」が好きですが、夫婦の旅も「おしゃべりセット」でなければ満足できません。このことを男性は、よく知っておきましょう。

会話における違い
 会話という点においても、男女は際立った違いがあります。男性は「用件があるから話す」のですが、女性は用件がなくてもよく話します。それは、自分の中にあるうれしかったこと、悔しかったことなどを「相手に共感してほしいから話す」のです。

 したがって、男性の会話は、「自分の意見を相手に受け入れさせること」に主眼をおきますが、女性は、「相手とのいい関係を維持すること」に意識をおいています。

  また、男性には「会話の内容」が問題なのですが、女性は「会話すること自体」に意味を見いだしています。専門家の話によれば、一般的に、男性が話す一日の平均単語使用量は、約二千語。一方、女性は約六千〜八千語だというのです。つまり、女性は、一日に六千語のノルマをこなしていないと、“夜、安らかに眠れない”ということになります。

 夫は昼間、仕事上の会話でもう二千語は使い果たしていますから、家に帰ったら話すのがおっくうになり、妻からみたら、“むっつり屋”に見えるでしょう。「もっとたくさん話をしたい、聞いてほしい!」という女性の不満が圧倒的に多いのは、こういう事情によります。ですから、家庭の平和のためには、夫は、「妻の話をよく聞いてあげること」、妻は、「夫の沈黙を尊重してあげること」を心がけましょう。

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 次回は、「男と女の違い③」をお届けします。