夫婦愛を育む 8
ファイン・ウェザー・クリスチャン(A Fine-Weather Christian

ナビゲーター:橘 幸世

 アメリカの小説を読んでいたら、"a fine-weather Christian"という表現に出合いました。日本語で言えば「お天気クリスチャン」「晴れの日クリスチャン」といったところでしょうか? 意味は推して知るべし・・・「順調な時だけ神様を信じる、クリスチャンになる」。人の心(弱さ)はいずこも同じだな、と思いました。
 予期せぬ苦難に遭遇した時、「なぜこんな事が起こるのか」「自分が何をしたというのか」と思いがちです。その背後には、因果応報の発想が無意識のうちにあります。
 でも、因果応報を短絡的に当てはめると、こんなに理不尽なことはありません。聖人かと思うほどの人が命を失い、悪い人がのうのうと生きている(人類歴史トータルで見れば話は変わります)。

 「こんな事(不幸)が起こるなんて、何か負債になるようなことがあるんじゃないの?」などと言われて傷ついた人も少なくないでしょう。あるいは、「私の何がいけなかったのだろう?」と自分を責め過ぎてしまう人も。
 けれど、イエス様や真の父母様(=統一運動の提唱者、文鮮明・韓鶴子総裁夫妻のこと)の生涯をそんな近視眼的視点で見る人はいませんよね?
 自分の人生が、思い描いた幸福予想図と違っていても、神秘なる天の摂理に委ねて、変わらぬ姿勢で生きていきたいものです。