ほぼ5分で読める統一運動 106
宗教を否定し、青少年たちを退廃に導く共産主義

稲森 一郎

 現在の中国は、北京の共産党政府を中心に国家としてのあらゆる機構・仕組みを備え、政治と経済を動かしていますが、1980年代のソ連と同じように、共産主義の末期的症状が現れており、特に、軍備増強で米国に対抗する一方、人民のための経済発展をいかに遂行するかで苦境に立たされています。うまく行っていたはずの国家資本主義型の経済が、順調に回らず、矛盾だらけの姿を曝け出している始末です。

 共産主義の本質を見抜いていた統一運動の主導者、文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子(ハン・ハクチャ)夫妻の指摘がことごとく的中し、中国の傷ついた満身創痍(そうい)の共産党政権は、今や、その巨体を維持することが不可能となり、ついに崩れいく直前の状況に立ち至ったと言ってよいでしょう。

 文鮮明師はこう述べています。
 「今日、神様には頭痛の種が三つあります。第一に、無神論的全体主義、特に共産主義の拡大です。共産主義は制度的に宗教に反対し、神様に対する信仰をなくそうという理念をもつ偽りの宗教です。過去60年間に、共産主義は何と15千万人の生命を奪い取っていきました。私は直接、共産主義の監獄で死ぬような拷問と苦役に服しました。共産主義は世界的に拡大し、また宗教と神様を信じる人々を抹殺しようとしています(『平和経』、408ページ)」と語っています。

 徹底的に宗教勢力に反対してきたその共産主義が、「制度的に宗教に反対してきた信仰否定のもう一つの偽りの宗教」であると看破しているのです。

 「中国反邪教協会(China Anti-Cult Association)」は、社会的に危険とみなす思想・宗教(法輪功や家庭連合〈旧統一教会〉などが狙い) を「邪教(カルト)」として警戒・批判する目的で、2000年に設立された全国的な民間社会組織(国家が背後で推進)であり、とりわけ、世界的な共産主義反対の運動を推進している家庭連合をつぶそうと画策してきました。

 日本や韓国で、家庭連合つぶしの動きが強くなっているのも、一つには、この「中国反邪教協会」の活発な動きがあるからです。

 文師の警告はさらに続きます。
 「第二に、神様の頭痛の種は道徳的没落です。特に全世界の青少年たちの退廃の姿です。伝統的な家庭の価値の没落と腐敗した大衆媒体の影響は、若者たちをして使命感を失わせました。数百万のアメリカの青年たちは、神様に対する信仰を失い、価値に対する尊敬心を失い、自分への尊敬心さえ失いつつあります。麻薬の乱用、性的不道徳が荒れ狂っています」(同、408ページ)

 欧米や日本の青少年の性的堕落を背後で操っているのも、実は、中国が深く関わっているのです。
 トランプ米大統領が、麻薬性鎮痛剤「フェンタニル」とその原料を「大量破壊兵器」に指定する大統領令に署名したのも、年間数万人の米国民(特に青少年)が過剰摂取で死亡し、社会問題化しているフェンタニルの破壊的悪弊の広がりがあり、その主要な供給源が中国だからです。

 麻薬で米国や日本の若者たちを廃人にして、自由主義世界の未来を破滅させるつもりでいるのでしょう。
 「フェンタニル」を米国に不正輸出する中国組織が日本に拠点をつくっていたことが判明しています。名古屋市を拠点に、日本から危険薬物の集配送や資金管理を指示していたことが浮かび上がったのです。

 日本は米中対立を招いたフェンタニル危機の拠点にもなっていますが、統一運動はこれらの中国の問題点に警鐘を鳴らします。

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