ほぼ5分で読める統一運動 105
「孝情」の精神の核心的価値

稲森 一郎

 統一運動の主導者である文鮮明(ムン・ソンミョン)師が、201293日に聖和(逝去)されて以降、妻であるホーリーマザー・ハン、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁は統一運動の実質的な推進役を担い、世界平和の実現に心血を注いでこられました。

 その道がどれほど大変なものであったか、想像に難くありません。
 砂漠の中で一本の針を見つけ出すような言語を絶する労苦を背負って歩んだと告白しておられるほどです。

 文鮮明師の聖和後、2013222日に「基元節」を宣布され、その時から7年間の路程を歩んで2020年には、世界の7大宗教、7カ国を象徴的に復帰するという決意のもとに希望前進、死生決断、実践躬行(きゅうこう)の精神で、天一国実現の目標に取り組まれました。

 「基元節」の意味が、天一国の実体的な出発、始発であるという観点から、世界を巡回して多くの講演で平和のメッセージを語り、平和構築のためのさまざまな行事を挙行しました。
 そして世界平和実現のために必要な組織を次々に創設され、世界のVIPがそこに参集する体制を整えていきます。

 大統領、首相などの頂上指導者、元老たち、国会議員、宗教指導者、大学教授などの知識人、言論人、芸術家、経済人、女性指導者、青年指導者など全ての分野の指導者を糾合する活動を展開したのです。

 韓総裁の驚異的な多忙さは、天一国を実体的なものにする深刻な闘いを表しており、一人の女性が遂行する行事の質と量において、ホーリーマザー・ハンは人知をはるかに超える重大な責任を負い歩まれたというしかありません。韓総裁ほどの女性リーダーはほとんどいないと言ってよいでしょう。いや、男性指導者でも、韓総裁のように活動できるかどうか分かりません。

 ホーリーマザー・ハンの天的な価値を知る者たちが、世界中に広がっている現在、「平和の母」と呼ばれる韓鶴子総裁に少しでも親孝行しようと願う人々がますます増え広がっている現象が見られます。

 特に、世界の若者たちが韓鶴子総裁を慕いながら、平和のために何をすべきか真剣に自身に問う姿が多く見られます。

 韓総裁は自叙伝の中で、「孝情」の偉大さ、大切さを強調します。
 「父母のために自分は何をするか悩み抜き、その道を勇敢に進んでいく人が孝子です。そのような孝子は、常に侍る精神を持って人々に接するので、どこに行っても歓迎を受け、必ずや志を果たします。自分ではなく、他のすべての人に侍る「孝情」は、だから偉大なのです」(『人類の涙をぬぐう平和の母』、307ページ)

 孝情の精神がいかに核心的な価値を持っているか、その意味は「常に侍る精神を持って人々に接するので、どこに行っても歓迎を受け、必ずや志を果たします」という説明の中に全て含まれます。
 この言葉の意味をかみ締めて、家庭連合の二世、三世たちは新たな出発を胸に抱いているのです。

 残念ながら、韓鶴子総裁の現在の状況は、韓国においてその価値と歩みが十分に理解されないまま、拘置所に拘束されるという事態になっていることです。
 しかし韓総裁と苦楽を共にしてきた家庭連合の心ある一世たち、ならびに二世、三世の青年、学生たちは希望を失うことなく、文鮮明・韓鶴子夫妻の夢である地上天国・天上天国の実現、すなわち、天一国の実現に向かって希望前進の歩みを継続しています。