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新米ママのありのまま 90
「最強のお兄ちゃん」を目指す長男。でも、時々2歳児に逆戻り

(APTF『真の家庭』332号[2026年6月]より)

 APTFの機関誌『真の家庭』で好評連載中の「新米ママのありのまま」を毎月第3水曜日配信(予定)でお届けします。

フリーライター みはる

 来月で5歳になる長男は、年中に進級してから、突然「お兄ちゃんブーム」がやってきました。

 「ぼく、さいきょうのおにいちゃんになる!」

 やる気に満ちた顔で宣言し、自分で着替えたり、歯を磨いたり。「最強のお兄ちゃん」目指して、自分のことは自分でやるようになりました。「さすが最強のお兄ちゃんだね!」と褒めると、「だってさ、ぼくさ、ねんちゅうさんだもん」と自信満々に胸を張って言うのです。

 とうとう末っ子長男に、お兄ちゃんとしての自覚が芽生えたんだなと、嬉しいような、寂しいような気持ちになりました。

 ところが、最強のお兄ちゃんへの道のりは、簡単なものではなかったのです。

 夜は寝る準備を全部自分でできたものの、翌朝、「自分で着替えられない」と言い出しました。「最強のお兄ちゃんじゃなかったの?」と聞くと、「ちがう!ママがやって!」と甘えてくるのです。そして、パパには、「だっこして!」と抱きつきます。

 この程度ならまだかわいいのですが、時にイヤイヤ期の2歳児に戻ることがあります。

 例えば先日、長男がりんごジュースを飲みたいというのであげると、次女が飲もうとしていたオレンジジュースも欲しがりました。少ししか残っていなかったので、「これはお姉ちゃんの。リンゴジュースあるでしょ」と言うと、「オレンジもほしいの!」と欲張って、ワガママを言って泣き出す始末。結局、次女を説得して半分こにしてもらいました。

 また、末っ子気質が抜けない長男は、自分が優先されないと気が済まないことがあります。お姉ちゃんたちがパパとママに抱っこされていたら、「ぼくも!」と言って抱きついてくるのですが、「ひとりだっこがいい!」と大声で主張して、お姉ちゃんたちをどかそうとします。一緒に抱っこしようとすると、駄々をこねて泣き出すのです。

 ほかにも、年下の子が遊びに来た時、その子が長男のおもちゃで遊び始めると、「だめ!ぼくの!」と奪い取ってしまいました。

 「最強のお兄ちゃんは、自分のことをやるだけじゃなくて、年下の子に優しくするんだよ」と言うと、「イヤ!」と反発してきます。最強のお兄ちゃんになると言いながら、「年上のお兄ちゃん」として、年下に優しくするのはまだできないようです。

 自分のことをできるようになろうと頑張っていますが、自分優先な思いはまだまだ健在。最強のお兄ちゃんの理想像を教えてあげて、サポートしていきたいです。とはいえ、甘えてくれる貴重な時期なので、ある程度はワガママをきいてあげながら、たくさん愛を与えていきたいと思います。

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