ほぼ5分で読める勝共理論 103
改めて勝共理論とは?①
勝共は反共ではない?

編集部編

 勝共理論とは、国や世界を共産主義から守る理論です。

 一般的には、共産主義に反対することを「反共」といいます。

 米国では反共というと、だいたいは愛国者を意味します。自分や家族のことだけでなく、国や社会のことも真剣に考えている、そんな意味合いがあります。

 勝共もこの反共の一部ではあるのですが、反共とイコールではありません。

 なぜ「反共」という考えがあるのかというと、共産主義が「暴力」を肯定するからです。

 共産主義思想の結論は革命です。その時には暴力を使ってもいいし、人を殺してもいい、資本主義を倒すことの方がよっぽど大事だと考えるわけです。
 「本当にそうなのか?」と思うかたは、ぜひカール・マルクスの原書を読んでみてください。

 戦争でもたくさんの人が犠牲になりますが、共産主義の犠牲者はそれ以上です。中国や北朝鮮では今でもたくさんの人が犠牲になっています。
 ですから、人道的な観点で共産主義には断固として反対すべきだというわけです。これが反共の観点です。

 ところが、反共ではまだ不十分だと勝共の観点では考えるのです。
 もちろん暴力は大問題ですが、共産主義の脅威はそれだけではありません。なぜかというと、共産主義の本質は暴力ではなく哲学にあるからです。

 「暴力」よりも「哲学」が問題である。そんなことがあるのかと思うかもしれませんが、実はこの部分が勝共理論の最大のポイントなのです。

 共産主義の哲学は、大きく分けて二つあります。無神論と階級闘争論です。

 次回は、無神論について説明します。

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