2025.04.19 17:00
神様に愛された日 27
『神様に愛された日』を毎週土曜日配信(予定)でお届けします。
「私が出会った神様の真の愛」をテーマに家庭連合の教会員による応募作品から選ばれた証し(テスティモニー)をまとめた作品集。心が温かくなる証しの数々をBlessed Lifeでもお読みいただけます。(一部、編集部が加筆・修正)
第三章◆夫婦の愛
【幸せの記録26】
「今でも愛しているよ」
夫が他界して16年になります。当初は寂しくつらい日々を過ごしましたが、時がたつにつれてその思いは薄れていきました。
あるとき、これではいけない、もっと夫を意識して生活しようと思うようになりました。朝の挨拶(あいさつ)はもちろん、折に触れて話しかけたり、楽しかった思い出を手紙にしたためたりするようになりました。
それを始めてから3カ月ほど過ぎたころでしょうか。
「大丈夫だよ、おれがついているから」という声が聞こえてきたのです。
夫だとすぐに分かりました。
このときから、かなり頻繁に交流できるようになりました。声に出さなくても、思いを寄せるだけで通じるのです。
「ヨシ君(孫)の発表会、一緒に行こうよ」
「ああ、いいよ」
「今度、紅葉を見に行きましょう。デートで紅葉は初めてね」
「おれもうれしいよ。楽しく過ごそう」
「私たち、霊界で会えるかしら」
「大丈夫だよ、迎えに行くから」
こんな他愛もない会話の、なんと楽しいことでしょう。
あるとき、「あなた、私に望むことは何?」と聞いてみました。
すると夫がこう答えてくれました。
「おまえはまじめでいいけど、男はみんな、支えて尽くしてくれる女性を好むんだよ。
男は何と言っても、自分の女房を一番愛しているんだよ。だから、どんなことがあっても信じること。
今でも愛しているよ。子供たちを立派に育ててくれてありがとう」
この言葉は、私の大切な宝物になりました。
(女性 64歳)
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次回は、「命を削って」をお届けします。