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松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 14
6 男のプライド②

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

男のプライド

男のプライドを打ち砕くと……
 「大して内容もないくせに、プライドだけはもっているのが気に食わない」と、自分の夫を「これでもか、これでもか」とこき下ろして、そのプライドを壊そうとする妻が時々います。そうやって、夫からいっさいのプライドを剥(は)ぎ取ってしまったとき、そこに何が残るのでしょうか。素直で優しい”理想の夫”が誕生するのでしょうか。答えは、正反対です。そこには、いつも不機嫌でどなり散らす男か、あるいは、働く意欲も家族に対する愛情すらも失った一人の“廃人”がいるだけです。

男のプライドとは何か
 男の自尊心は、「堕落性」と混同されやすいものですが、単なる「虚栄心」や「わがまま」、「エゴ」等とは区別すべきものです。

 神様は、男も女も全く同等の価値をもって創造されましたが、二人が夫婦として一体となるために、男性を主体、女性を対象として創造され、それぞれに“男らしさ”と“女らしさ”という特徴を与えました。

 主体は、積極性、能動性、主管欲、責任感といった性質を強くもちます。そこから生ずる「主体としての気概(きがい)」が、男のプライドであると考えるとき、男のプライドは、神が賦与された貴い天稟(てんぴん)であると言ってもよいのではないでしょうか。

夫をやる気にさせる妻
 男性には、自分の価値を認め、自分を必要とし、頼りとし、信じてくれる女性のためには、「すべてを捧げ、命を懸けて守ってあげたい」という性質があります。

 「あなたを信じています」という言葉ほど、男を奮い立たせる言葉はないのです。

 どんな事態に陥っても、「あなたを信じてる」「あなたなら、きっとできるわ」と励ましてくれる、そんな妻であるならば、最初は弱々しそうな男性でも、腹の底からやる気がわいてきて、頼もしく働き、かつ妻子には、限りなく優しい理想の男性に成長していくでしょう。
 反対に、事あるごとに愚痴(ぐち)を並べ、夫をけなし、彼に対抗し続けていれば、夫婦にはけんかが絶えず、夫は常に怒りっぽくなり、やがては、やけっぱちになり、働く意欲や妻子への愛情さえも消滅させることになるでしょう。

 実際、社会において、夫がアルコール中毒や、パチンコ、競輪、競馬などの依存症に陥ったり、あるいは別な女性に安らぎを求めたりといったケースも、よくよく調べてみれば、ここに端を発していることが多いのです。

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 次回は、「男のプライド③」をお届けします。