青少年事情と教育を考える 136
「早寝早起き朝ごはん」は効果的

ナビゲーター:中田 孝誠

 「早寝早起き朝ごはん」運動の全国協議会が、「早寝早起き朝ごはん」の効果についての調査研究を7月にまとめました。
 子供たちの健やかな成長には規則正しい生活習慣が大切だということは誰もが感じていることですが、それを裏付けるような結果が出ています。

 調査によると、子供の頃に早寝早起き朝ごはんをよくしていた人ほど、大人になって自尊感情や規範意識(電車やバスでお年寄りや身体の不自由な人に席をゆずるなど)、仕事にやりがいを感じている割合が高くなっています。

 この傾向は、家庭の経済状況には関係がありません。例えば、早寝早起き朝ごはんの習慣があって家庭の経済が比較的ゆとりがあった人の場合、規範意識の得点が高かったのは38.5%でしたが、経済的にゆとりがなかったという人でも38.4%でした。文化的作法・教養(目上や目下の人と話すときは丁寧な言葉を使うことができるなど)でも同様の傾向が見られました。

 また、朝早く起きて活動(朝活)をしていた人ほど、大人になってからの資質や能力が高く、普段の生活が充実していると感じる人の割合が高いという結果も出ています。

 例えば、「子供の頃に朝、運動をよくしていた」人は、人間関係能力(初めて会った人とでもすぐに話ができるなど)が高い人が46.9%で、ほとんど運動をしなかった人が20.7%です。

 ちなみに、朝活で「運動・スポーツ」「家事の手伝い」「勉強」をやっていた子は大人になって、自尊感情や共生感(自然の中で過ごすことが好き、友達の幸せな体験を知ったら自分もうれしくなるなど)、意欲・関心、規範意識、人間関係能力などと相関関係が見られました。「読書」も意欲・関心、人間関係能力、文化的作法・教養などと関係が見られました。

 一方、テレビゲームではこうした資質・能力とは相関関係が見られませんでした。
 子供たちが育つ家庭は、人格形成の最小単位です。その家庭で毎朝早起きをして、親子で運動をしたり読書をしたりすることが、子供の健やかな成長につながっていることを示唆しているわけです。

参考:「『早寝早起き朝ごはん』の効果に関する調査研究〔中間まとめ〕」(「早寝早起き朝ごはん」全国協議会)