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統一原理127のポイント 86
ノアの家庭の教訓を説明してください

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第8弾、『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第一章 復帰基台摂理時代
85 ノアの家庭の教訓を説明してください。(『原理講論』、313〜314ページ)

 第一に、神への道を歩むに当たっては、どこまでも謙虚と従順と忍耐の心がなければならないということを見せてくださっています。ハムは、たとえノアが裸になって寝ているのを自分では善くないことだと思ったとしても、(かつての箱舟の建造の場合のように、ここには何か深いわけがあるのだということを賢明に悟って、分からずとも)あくまでそれを善いこととして見なければならなかったのです。しかしハムは、自己を中心として(自己の基準で)天の側に立っているノアを批判し、またそのことを兄弟に告げて行動に表したので、神がアダムから一六〇〇年も待って、四十日洪水審判を行使して立てられたノアの家庭を中心とする摂理は、結局成し遂げられなかったのです。

 第二に、み旨成就に対する神の予定の在り方と、人間の責任分担の遂行いかんで神がどのような態度をとられるか、ということを私たちに見せてくださったのです。ノアの家庭は、神が一六〇〇年間もかかって求めてこられたのであり、また、ノアが箱舟を造って四十日の洪水により、全人類を犠牲にしてまで立てた家庭であったとしても、ハムの小さな過ちによって、サタンが侵入するようになると、神は復帰摂理の対象であったその家庭全部を惜しみなく捨てられ、その結果、ノアの家庭を中心とする摂理は、失敗に帰してしまったのです。

 第三に、人間に対する神の予定がどのようなものであるかを我々に見せてくださいました。神は、ノアを信仰の祖に立てようと、長い期間を通じて苦労して探し求めてこられたにもかかわらず、その家庭が、いったん責任分担を全うできなくなったときには、惜しみなく捨て、その代わりとしてアブラハムを選ばれたという事実を、我々は忘れてはなりません。

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 次回(11月15日)は、「ノアの立場を受け継ぐために、アブラハムに必要な条件を説明してください」をお届けします。