https://www.kogensha.jp

統一原理127のポイント 85
ノアはなぜ裸で眠り、恥じたハムはなぜ罪となったか

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第8弾、『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第一章 復帰基台摂理時代
84 ノアはなぜ裸で眠ったのか、またそれを恥ずかしく思ったハムの行為はなぜ罪となったのか説明してください。(『原理講論』、310〜312ページ)

 箱舟は天宙を象徴するものなので、審判四十日で箱舟を神のみ旨の中で立てた直後に生じた全ての事実は、天宙創造以後に生ずる全ての事実を象徴したものなので、四十日審判が終わった直後のノアの立場は、天地創造後のアダムの立場と同様なのです。

 したがって、ここで神は、ノアが裸でいても、その家族たちがそれを見て恥ずかしがらず、また隠れようともしない姿を眺めることによって、かつて彼らが罪を犯す前に、どこを覆い隠すでもなく、ありのままに裸体を現していた、汚れのない人間の姿を御覧になって、喜びを満喫されたその心情を蕩減復帰しようとされたのです。神はこのようなみ意を完成なさるため、ノアを裸で寝ているように仕組まれたのです。

 したがって、ハムも、神と同じ立場から、神と同じ心情をもって、何ら恥ずかしがることなく、ノアと対したならば、ノアと一体不可分のこの摂理の中で、罪を犯す前、恥ずかしさを知らなかったアダムの家庭の立場に復帰する蕩減条件を立てることができたはずなのです。

 しかし、ノアの子らは、これと反対に、その父親の裸を恥ずかしく思ってこれを着物で覆ったので、彼らは、堕落後のアダムの家庭と同様に、サタンと血縁関係を結んだ恥ずかしい体となり、神の前に出ることができないという事実を自証する立場に立つようになったのです。ゆえに、ハムがノアと心情一体化せず、その父親の裸体を恥ずかしがった行動によって、サタンが侵入できる条件が成立したので、その行動は犯罪となったのです。

 このような事情から、ハムは「実体献祭」をするためのアベルの立場を蕩減復帰できず、したがって、「実体基台」をつくることができなかったので、ノアを中心とする復帰摂理も無為に帰したのです。

---

 次回(11月8日)は、「ノアの家庭の教訓を説明してください」をお届けします。