https://www.kogensha.jp

松本雄司氏の
夫婦愛を育てる16のポイント 1
はじめに

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第15弾として、「夫婦愛を育てる16のポイント」を毎週日曜日配信(予定)でお届けします。
 『愛の知恵袋』でおなじみの松本雄司氏が『祝福家庭』誌に連載していた「夫婦愛を育てるために」の書籍版です。男と女の違いから夫婦の愛・夫婦生活に至るまで、ポイントを分かりやすく解説し、まとめています。

松本 雄司・著

(光言社・刊『夫婦愛を育てる16のポイント』より)

はじめに

 夫婦関係のことを研究してきて、深く感じていることは、夫婦の愛情関係というものは、私たちが考えているよりも、はるかに、はるかに、繊細で壊れやすいものだということです。

 私たちが結婚生活を始めてから、思いもかけない形で、衝突や葛藤(かっとう)が生じてくるのは、「夫婦なんだから、これくらいのことは言っていいだろう」とか、「もう信頼関係があるはずだから、これぐらいはいいだろう」と思って採った態度が、予想に反して相手の心を傷つけ、反発を呼んでしまうからです。

 そういう意味で、夫婦の愛というものは、成熟して、完成してからは、いかなる力をもってしても破壊できないほど強固だが、まだ芽生えたばかりの幼い新芽の段階では、ちょっとした嵐や日照りにも、たちまち致命的な打撃を受けてしまうほど、敏感で繊細であるということを、よく知っておく必要があるようです。

 夫婦は仲良くなるにも、あるいは、険悪な関係になるにも、そこには、必ず原因があり、それを左右する法則があるということを感じます。夫婦がうまくいかなくなる原因は何か、そして、どうすれば永遠に一緒にいたいと思うほどの理想の夫婦に到達できるのか。そういった内容のエキスを、一冊にまとめてみたのがこの本です。

 神様の恩恵を受けて出発したすべての祝福家庭が、生涯をかけて目指している理想家庭の建設のために、本書がその一助になれば感謝にたえません。

2006820日 著者

---

 次回は、「相手の欠点①」をお届けします。