夫婦愛を育む 6
「どうしたらいいか分からない時は、自分の損になる方を選べばいい」

ナビゲーター:橘 幸世

 統一原理を学んだ私は、それに則って生きようと努めます。理不尽なことに出合って負の思いが刺激されても、祈祷やみ言(統一原理の基づく教えの内容)で善の思いに切り替えたり、自分の心に折り合いをつけたりして、受け止めようとします。折り合いをつけきれずに葛藤している時でも、望ましい基準を知っているので、あまり表には出しません。信仰生活も長くなり、大人げないとの判断も相まって、「いい人」でいるよう振る舞いがちですが、なかなか疲れるものです。

 そんな私なので、折り合いをつける助けになる言葉や人の生き方には敏感に反応します。これは最近出合った言葉の一つ。

 「どうしたらいいか分からない時は、自分の損になる方を選べばいい」

 三浦綾子の小説に何度か出てきた言葉です。ある時は恩師が、ある時は祖父が、主人公に語っていました。この後には、「大体それが正解だから」「大体それが間違いないと思うよ」といった言葉が続きます。最初に誰が発したかは知りませんが、幾多の人生経験を経てこその、大胆かつ確信に満ちた人生の指針ではないでしょうか。

 「私心を捨てる」「ために生きる」などの文鮮明先生の言葉を実践しようとする際に、背中を押してくれるようなアドバイスだと感じました。