コラム・週刊Blessed Life 138
思想が汚染すれば、国家も国民も汚染される

ゴビ砂漠を緑の大地に そこに中国の未来がある

新海 一朗(コラムニスト)

 2004年に改正された中国の憲法は、序文の中で、「三つの代表」という思想を謳(うた)い、「マルクスレーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論の導きの下で」中国は発展していくことを宣言しています。
 こちこちの共産主義国家です。

 マルクスもレーニンも毛沢東も鄧小平も、神の存在を否定する無神論者です。神を恐れない革命思想家であり、独裁を好む政治指導者です。
 神が創造された自然界の美を知らず、人間の知性(無神論的知性)によって世界はいかようにも支配できるという傲慢さを、国家統治の中に現します。神を恐れない知性は無慈悲な悪魔の知性です。

 その結果、中国はどうなったのか。
 中国の科学的知性は乱開発と急速度開発に狂い、そこから発生するもろもろの汚染に対しては適切な処置を一切行わず、中国を汚染の大地としました。空気汚染、水汚染、土壌汚染、作物汚染、工場製品汚染、全て汚染だらけです。

 なぜそうなるのでしょうか。
 まず言えるのは、汚染させないという意識が共産党政府にも企業にもないということです。とにかく、「作物増産だ」「製品製造だ」「マンション建設だ」、造れ、造れという5カ年計画の号令のみが声高に叫ばれる状態です。
 そして汚染垂れ流しの状態が生まれます。汚染が中国の大地を支配するのです。

 一番の問題は、金もうけの意識はあるが、汚染を改善するという取り組みがないことです。
 汚染対策など面倒くさいと考えます。汚染改善のためにはお金もかかる。そんな金を出すより、モノを作って輸出し、金もうけをする。そちらが大切だと考えます。
 結局、汚染対策のお金より、お金もうけのための生産活動の方がより重要だとなります。

 こうして、工場は汚染物質を出し、それを近くの川に流す。川は汚染で黄色く染まる。川魚が死ぬ。汚染物質を含んだ化学肥料を大量に使う。土壌汚染の状態で作物を育てる。取れた作物には汚染物質が含まれている。汚染された米や野菜を人々が食べる。それを食べる人々ががんにかかる。がん村が中国のあちらこちらに発生する。
 火力発電所で質の悪い石炭をどんどん燃やす。空中にPM2.5の微粒物質が拡散される。それを人々が吸って、がんにかかる。
 全てがこんな感じであり、超「アバウト」もいいところです。

 汚染の原因は分かっているが、政府も企業も積極的に汚染対策に乗り出さないというのが中国の特徴です。
 要するに、汚染対策のお金を出したくないのです。対策に対する予算もお金も計上しません。対策というのは、利益をもたらさない余計なお金に見えるのです。
 もうけたお金は政府も企業もちゃっかりとポケットに入れるが、対策のお金は出さないという精神です。

 こうして今や、中国の大地は人が住むには最も適さない汚染大地に変わりました。
 嫌になった人々は海外移住を考えます。中国でやり散らかしてお金もうけをし、お金をもうけたら、環境のきれいな外国(カナダ、ニュージーランドなど)へ脱出する。中国よ、さようならとなります。

 こういう無責任極まりない精神、モラルのない精神、これが中国を滅ぼすのです。
 美しい中国にしたいと誰も考えません。上から下まで、集団で無責任根性を発揮しています。国家全体が腐りきっています。

 まず、ゴビ砂漠を緑の大地に変えることから始めたらどうでしょうか。
 それができれば、中国に未来はあります。