シリーズ・「宗教」を読み解く 137
超宗教平和運動を推進する摂理宗教⑦
キリスト教の統一は神霊の力でなされる

ナビゲーター:石丸 志信

 十字架の死は悲惨な出来事であったが、イエスが神の独り子の威信を懸けて堂々と犠牲の道を行かれた故に復活の道が開かれた。そこにキリスト教の原点がある。

 文鮮明総裁は、ゲッセマネで祈るイエス様の心情を捉えて次のように語った。

 「神の伝統を、正統にこの地上に残すために、もがくように祈祷をなさざるを得なかったイエス様である。そういうことをして、この地上に初めて、人間世界の開拓の道の第一人者としての伝統を立てたのがイエス様である。そのイエス様の伝統を、正統に受け継いで、それを公的世界に発展させていくのが宗教である。善なる伝統を受け継いで、後孫へ後孫へ与えていって、キリスト教となった」 (「伝統の旗手」、『祝福家庭と理想天国(Ⅱ)』377ページ)

 イエスを頭とする「一つの体」が「教会(エクレジア)」と呼ばれた。キリスト教会はこの自己理解をもって世界に広がった。ところが宗教改革以後、多くの教派に分かれ、キリストの体がばらばらに引き裂かれたような状態になった。

 この現状を見て、イエスが悲しみ、神が悲しんでおられると感じとられた文鮮明総裁は、キリスト教を一つにする運動を展開することになる。

 「世界のキリスト教を統一するときは、神霊で一つにするのです。……何で統一するのかというと、人間の力ではできません。これは霊的世界を動かしてこそ可能です」(『世界経典Ⅱ』579ページ)