シリーズ・「宗教」を読み解く 136
超宗教平和運動を推進する摂理宗教⑥
キリスト教の悲惨な歴史の意味

ナビゲーター:石丸 志信

 キリスト教はイエスの受難、死、復活を通して生まれた。
 神が尊い賜物として遣わした神の独り子・イエスを受け入れることができなかったユダヤ教は、その後悲惨な道を歩むことになる。しかしイエスを信じ従う群れとなったキリスト教もまた、苦難の道をたどることになる。

 イエスの生涯に倣い、愛と犠牲の道を歩むのがキリスト教の本質だと見ることができる。文鮮明総裁は次のように語る。

 「キリスト教が世界的な版図を形成するまで、どれほどの犠牲の代価を払ったか分かりません。殉教の祭壇で絶えず犠牲になることによって、その悲惨な叫び声が地球上に響き、その泣き声の聞こえなかった所がないほどになりました。その血の祭壇が連続し、今日、目前にまで到達した歴史的な恨(ハン)が絡まっているのです」(天一国経典『天聖経』p.173

 文鮮明総裁の目から見れば、悲惨なキリスト教の歴史はイスラエル選民を立てるために苦労された神の悲しい歴史を現わすものだった。

 「この涙の歴史、この汗の歴史、この血の歴史を相続されたのがキリスト教だということをはっきりと知らなければなりません」(『世界経典Ⅱ』p.576