コラム・週刊Blessed Life 136
中国は果たしてこのままで続くのか

新海 一朗(コラムニスト)

 今、世界の情勢は、非常に危ない暴風雨の中を進む難破船に乗客たち(人類)が乗り合わせているような姿であると例えてみましょう。

 難破船の転覆は、直ちに乗客の死を意味します。
 船が安全な港に着き、大地を踏みしめ、人々が穏やかな気候と自然の恵みの中で、平和に暮らす時が来るのでしょうか。船は暴風雨に翻弄され、沈没してしまうのでしょうか。
 大げさな比喩というよりも、実際の国際情勢はそこまで、ひどい状態であるのです。

 暴風雨の正体は、アメリカが掲げる民主主義(信仰の自由、宗教擁護、人権尊重)と中国が掲げる共産主義(信仰の否定、宗教破壊、人権蹂躙)の二つの気流がぶつかり、乱気流状態をつくり上げているということです。

 その乱気流をよく見ると、思想的(宗教的)乱気流、政治的乱気流、経済的乱気流、文化的乱気流というように、あらゆる種類の乱気流が同時的に発生しており、世界人類全体がこの乱気流に巻き込まれ、一体、どうなるのかと騒いでいる姿であると言ってよいでしょう。どちらを応援するのかという価値判断も要求されます。

 ここで、大胆にこの二つの乱気流がどういうふうに決着するのか予測することにします。当たるかもしれませんし、当たらないかもしれませんが、予測として述べることにします。

 この戦いは、トランプの再選となれば、アメリカの勝ちとなります。バイデンがもし勝てば、中国がさらに暴れ出す勢いとなり、アメリカは非常に困難な状況に追い込まれる可能性があります。
 ここではトランプが勝った場合の予測について述べます。

 トランプが神の恩恵によって再選を勝ち取れば、トランプは中国共産党を壊滅させる戦略を惜しみなく展開し、中国を追い込みます。それによって中国が軍事的に暴発し、米中の実体的な戦争が引き起こされる可能性が出てきます。

 その最たる場所が、台湾海域(台湾領空をも含め)になる危険性が高いと見ます。どこで、どういう米中の軍事衝突が起きても、最終的には米国の勝利と見ます。こうなった場合のアメリカにはインド、日本、オーストラリア、台湾の5カ国連合体制ができて、米国支援の形ができます。

 しかし限定的な戦争に終わる可能性もあり、中国が最後までアメリカと戦う気概を放棄し、早々と手を打つ可能性もあり、何とも言えません。というのは、中国は実戦体勢に入ると、意外に負けを予想した段階で外交戦略を行使し、戦いを終わらせることが多いのです。

 孫子の兵法のように、戦わずして勝つという戦略が多く、威嚇戦術、恫喝外交(戦狼外交)、見せかけ、だましの戦術などで、相手をかく乱し、正面切った戦いを避けたがります。
 何でも強く見せかけるという「見栄」「虚栄」「虚勢」の歴史的得意技で、相手の判断を「恐怖心」に導いて、混乱させます。
 中越戦争(1979年)で、わずか1カ月の戦いをして、ベトナムにも負けた中国です。そのことを一切人民には知らせず、人民をだまし続けました。

 もう一つは、米国の追い込みや制裁が強力に効いて中国の内部崩壊が避けられなくなり、ついには自壊作用を起こし、戦争することなく、中国共産党体制の「The End」が確実なものとなるというシナリオが予想されます。この可能性も非常に高いと思います。

 アメリカと戦争するにせよ、しないにせよ、中国は滅びます。その時期ですが、習近平が掲げる「中国製造2025」が実現される前年の「2024年」までが中国の寿命であると予測します。