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氏族伝道の心理学 20
「真の神様」について

 光言社書籍シリーズで好評だった『氏族伝道の心理学』をお届けします。
 臨床心理士の大知勇治氏が、心理学の観点から氏族伝道を解き明かします。

大知 勇治・著

(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)

第2章 心の問題と復帰歴史

「真の神様」について
 話は変わりますが、「真の神様」という言葉があります。『天聖経』の一番初めも「真の神様」というタイトルです。最初聞いた時、とても不思議な言葉のように感じました。「真の父母」という言葉はわかります。これまで私たち人類は、偽りの血統による偽りの父母しかもてなかったので、真の血統をもつ「真の父母」という言葉が必要だったのです。では、「偽りの神様」がいたのでしょうか。サタンのことかな、とも思いました。あるいは、これまでイエス様をはじめ、多くの聖人たちが神様について語ってきましたが、本当の神様のこと、神様の事情と心情は、誰も明らかにできませんでした。それを明らかにしてくださったのが真のお父様です。それで、本当の神様はこのような方だという意味で、「真の神様」という言い方をするのかなぁ、とも思いました。もしかしたら、そうなのかもしれません。

 しかし、これまでのように、神様の不安と怒りということを考えてみると、人類に対する不安とルーシェルに対する怒りの中にあった神様は、「真の(愛の)神様」にはなれなかったのかもしれません。そうした神様が、真の父母様によって、不安と怒りをすべて解かれ、怨讐サタンさえも愛することができた、つまり神様が、「真の(愛の)神様」になることができたと言えるでしょう。もっと言えば、真の父母様が、神様を「真の神様」へと導いていったのです。

 つまり真の父母様こそ、神様を「(愛を完成された)真の神様」にしてさしあげた方なのです。そう考えると、真の父母様の存在とは、歴史上、神様に匹敵する偉大なお方であり、万言を尽くしてもたたえることができないお方に違いありません。

 ルーシェルへの怒りを解くことができたので、神様は真の神様となられ、全権全能を発揮できる時代となり、二〇〇一年一月十三日の「神様王権即位式」を迎える時代になったのでしょう。そして、真のお母様の還暦の時を越えて、双合十勝日を迎え、時代は先天時代から後天時代へと移ってきました。

 今の時代は、人類の堕落以来、抱え続けてきた神様の不安と怒りが解かれ、真の神様が全権全能を発揮される時代となり、後天時代となりました。私たち祝福家庭が抱えている不安と怒りも、すべて解ける時代になりました。いや、解かなくてはならない時代になったのです。今までの不安と怒りをすべて解いて、神様と天地人真の父母様と共に、禧年(ヒニョン)を喜ばなくてはなりません。全祝福家庭が不安と怒りから解放されてこそ、神様と真の父母様は、本当の喜びの時を迎えられるのですから……。

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 次回は「真の父母様の怒りの理由」をお届けします。


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