コラム・週刊Blessed Life 6
真の本性に従って生きる

新海 一朗(コラムニスト)

 聖書の言葉には人の魂を打つ力がある。
 例えば、「ローマ人への手紙」の中にある、「兄弟の愛をもって互にいつくしみ、進んで互に尊敬し合いなさい」「喜ぶ者と共に喜び、泣く者と共に泣きなさい」「自分が知者だと思いあがってはならない」「すべての人に対して善を図りなさい」「できる限りすべての人と平和に過ごしなさい」(ローマ人への手紙第 121018節)などの言葉を読むと、何の変哲もない当たり前のことを述べているように見えるが、これが世の中の人々には簡単にできないことばかりなのである。

 尊敬するのではなく蔑(さげす)み、共に喜ぶのではなく足を引っ張り合い、思いあがっている人々、悪を図り陰謀で貶(おとし)めようとする人、争いを好み平和を知らない人・・・、今、世界は愛と平和ではなく、憎しみと争いで渦巻いている。
 2018年、我は如何(いかに)に生きんや。
 人が人であることの真の本性に従って生きたいと思う。