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統一原理127のポイント 79
カインの供え物が神に受け取られるために、カインはどのような条件を立てなければならないか説明してください

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(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第一章 復帰基台摂理時代
78 カインの供え物が神に受け取られるために、カインはどのような条件を立てなければならないか説明してください。(『原理講論』、294〜295ページ)

 カインが立てなければならなかった条件は「堕落性を脱ぐための蕩減(とうげん)条件」でしたが、それは、蕩減復帰原理により、以下に示すような堕落性本性をもつようになった経路と反対の経路をたどることによって立てなければなりませんでした。

 第一に、天使長が、神の愛をより多く受けていたアダムを愛することができずに堕落したので、「神と同じ立場を取れない堕落性」が生じました。それゆえに、この堕落性を脱ぐためには、天使長の立場にいるカインがアダムの立場にいるアベルを愛して、神の立場にあるのと同じ立場を取るべきでした。

 第二に、天使長が、神にもっと近かったアダムを仲保に立て、彼を通じて神の愛を受けようとはせず、かえってアダムの位置を奪おうとして堕落してしまったので、「自己の位置を離れる堕落性」が生じたのです。ゆえに、この堕落性を脱ぐためには、天使長の立場にいるカインが、アダムの立場にいるアベルを仲保として、彼を通じて神の愛を受ける立場を取ることにより、自分の位置を守るべきであったのです。

 第三に、天使長は、自分を主管すべく造られた人間、すなわちエバとアダムを逆に主管して堕落したので、「主管性を転倒する堕落性」が生じました。したがって、人間がこの堕落性を脱ぐためには、天使長の立場にいるカインがアダムの立場にいるアベルに従順に屈服して、彼の主管を受ける立場に立つことによって、主管性を正しく立てるべきであったのです。

 第四に、善悪の実を取って食べるなという善のみ言(ことば)を、神はアダムに伝え、アダムはこれをエバに伝え、エバは天使長に伝えて、善を繁殖すべきでした。しかし、これとは反対に、天使長は取って食べてもよいという不義の言葉をエバに伝え、エバはそれをアダムに伝えて堕落したので、「罪を繁殖する堕落性」が生じたのです。ゆえに、この堕落性を脱ぐためには、天使長の立場にいるカインが、自分よりも神の前に近く立っているアベルの相対となる立場を取り、アベルから善のみ言を伝え受けて、善を繁殖する立場に立つべきであったのです。

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 次回(9月27日)は、「象徴献祭と実体献祭の意義を説明してください」をお届けします。