青少年事情と教育を考える 127
AIによる学習支援で教育が変わる

ナビゲーター:中田 孝誠

 読売新聞に「人工知能(AI)を使って個別学習計画を支援」という記事がありました(825日付)。
 政府が、AIを使って、児童・生徒の理解度に合わせて授業内容を組み替える個別学習計画を支援するという内容です。

 記事によると、全員が共通の授業を受ける従来のやり方から、最初に基礎的な内容の授業を行って児童・生徒の理解度をAIで分析し、それぞれの理解度に合わせて次の段階に進みます。
 理解が十分でない児童・生徒には理解できるまで繰り返し教え、早く理解できた児童・生徒はさらに難しい問題に取り組みます。

 従来の一斉授業では、児童・生徒によって理解に差があり、全員に一律に理解させることは簡単ではありませんでした。今回の取り組みは、AIによってそれぞれの得意分野と苦手な分野を分析して、その子に最も適した学習計画を立てるというわけです。

 こうした取り組みは、情報技術を使った「エドテック(EdTech)」と呼ばれる教育サービスで、数年前から民間でも行われています。塾や大手の予備校などで、それぞれの理解度や学習の履歴などをAIで分析し、最も効果的な学習方法や教材を提供します。
 こうしたシステムの活用によって、日本の教育は数年で大きく変わるという指摘もあります。

 一方で、このように教育が変わるとすると、学ぶ意欲を持たせること、自分で学びを深められるように基礎的な知識を身に付けさせることなども、今まで以上に重要になってくると思われます。