私の心の中にいる神様 31
囚われを手放すと見えてきた父の愛

 良心との対話で、ワクワク感が止まらない!
 真の父母様が、「第二の神様」であると言われた“良心”。自分の心の中にいる神様―良心―と対話(瞑想、祈り)することによって、自己中心的な思いに囚われていたことに気付き、本然の自分を取り戻していくことができます。
 そんな真の父母様のみ言と解説、それに基づいた実践(ワーク)を軸に展開されている自己牧会プログラムの中で多くのかたが感じた体験をお届けします。

囚われを手放すと見えてきた父の愛

 私は東北で生まれ育った祝福二世です。同世代の二世が少なかったせいか、小さい頃から教会を楽しいとは思えず、高校に進む頃にはほとんど教会に行かなくなりました。

 高校卒業後、上京して専門学校に進み、縁があってCARPの学舎に入りました。でも卒業して、そのまま東京で就職してからは、また教会と関係のない生活に戻ってしまったのです。

 教会に行かなくなると、教会の人から、心配というより否定されているような気持ちがして、ますます距離を置くようになりました。同時に、実家の家族とも連絡を取らなくなっていました。

 かといって、私には一般の友達もいませんでした。小さい頃から、二世以外の友達と付き合うと、どうしても悪い方に流されてしまうという恐れがあり、それなら縁を切ろうと思い、自ら交流を絶っていたのです。

 祝福は子供の頃から考えていましたが、全ての人間関係に距離を置いた結果、誰にも相談することができませんでした。

 「どうして私だけ孤独なんだろう。二世として全然ダメだな」と、自分を責めることも多くあり、仕事のない日はほぼ、家に引きこもったような生活をしていました。

 そんなとき、CARP時代の同期の姉妹を通して、自己牧会プログラムに出合いました。聞いてみて、これが私の求めていたものだと確信しました。

 自己牧会プログラムに取り組む中で、一番変化したのは両親との関係でした。
 私はずっと父を避けていました。どうしてこんなに冷たい態度を父に対して取ってしまうのか、自分でも分からなかったのです。

 ワークをしながら「囚(とら)われ」を外し続けていく中で、理由が分かってきました。幼い頃、よく母が父の愚痴を私に言っていたので、いつしか私は「父は母を傷つける人」と思い込むようになっていたのです。

 でも、よくよく思い返してみると、父から何か嫌なことをされたことは一度もなく、実はとても愛してくれていたことに気付いたのです。
 そして、知らない土地で家庭を出発し、相談できる人もいない中で4人の子供を生み育ててきた母は、きっと孤独でつらかったのだろうなあと、母の事情も理解できるようになりました。

 囚われがなくなると、両親との会話も増えて、帰省した折には、両親が復帰された時の話、祝福を受けるに至った経緯などを聞く機会が増えました。
 真の父母様と両親の間の愛の深さを感じ、そこから生まれた私であることが感じられるようになりました。
 そして、神様と真の父母様、両親やたくさんのかたがたの精誠の中で私が存在していること、祝福二世という存在がどれだけ貴いものかも実感できたのです。

 両親は私にこう言ってくれました。
 「あなたを祝福に導きたいと思っていたが、どうしたらいいのか分からず苦しんでいた。とにかくあなたのために祈っていたよ」

 私はずっと孤独だと思っていましたが、実は愛されていたのです。私を信じ、投入し続けてくれていた両親がいたのです。
 このことに気付いた時、私は初めて、祝福を通して親孝行したいと思うようになりました。この両親の選んだ人なら誰でも受け入れたい、全てを委ねたいという気持ちになったのです。

 そういう中で主体者と出会いました。主体者に会った時、それまで経験してきたつらいことは全て、この人に出会うためにあったのだなと思い、涙しました。

 今は、神様と真の父母様、両親に親孝行したい気持ちでいっぱいです。主体者と共に、感謝してワクワクして歩みたいと思います。

(女性 20代)

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 次回(8月29日)は、「愛は許すことから始まる」をお届けします。


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