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『祝福家庭』95号(2019年 冬季号)
「幼児教育」
〜目的の伝達と、本然的動機づけの大切さ〜

光の子園 副園長・村上小夜子

●天と父母を喜ばせたい祝福子女
 子どもたちが「なぜそんなことを言うのだろう?」と考える前に、「子どもたちは『嫌だ』と言っている」という事実を真正面から受け止めるのです。

 2019年の年少組(星組)の「ポンポン体操」は、「アイスクリームの歌」に乗せたダンスですが、ある男の子が、「この歌、嫌だ。踊らない 」と叫びました。
 そのとき私は、「本当にアイスクリームをあげてみよう」と思いつきました。「きょう、ポンポン体操を頑張った人には、アイスクリームのおやつです」と言うと、「ワーイ!」と歓声が上がり、皆が楽しく踊るようになりました。
 子どもたちが言うことを聞かないときは、「ダメ!」と言って押し通すのではなく、万物の力に頼ることも大切です。万物は人を喜ばせ、やる気を引き出してくれます。「楽しい」「うれしい」と感じるとき、彼らの力が発揮されるのです。

 また、「お父さん、お母さんが運動会を観に来てくれる 」と思うと、練習にも熱が入りました。
 園児たちに「目に見えない神様はどうやって運動会を観に来られるでしょうか?」と尋ねると、ある年長さんが「お父さんとお母さんの中に入って来られる」と答えました。
 「そのとおり!」と先生たちが感動し、他の園児たちは「そうなんだ」と納得し、うれしそうでした。
 年中組(月組)の組み立て体操の練習中、「皆さんは体が小さいので、腕や足が伸びていなかったら、お父さんやお母さん、神様に見えますか?」と尋ねました。
 皆が一斉に「見えない!」と答えるので、「では、見えるようにしてみてください」と言うと、腕と足をピーンと伸ばしたきれいな演技を見せてくれました。

 彼らの良心は、どうすれば神様、真の父母様、お父さん、お母さんに喜んでもらえるかを知っています。「ちゃんとして!」「なぜ、できないの!」と叱責するのではなく、本然的動機づけをすればよいのです。

●目的を伝えることの大切さ
 「僕は練習しない」と宣言するAくんを、「半分でもいいから」「最後だけでも」と誘ったところ、「最後だけ」と答えました。その思いを受け止め、「お父さん、お母さんが観に来てくれるの、楽しみだね」と励ましながら少しずつ練習しました。
 すると運動会3日前、Aくんが「僕は心に決めた。いちばん前にして 」と言うのです。当日、彼は親御さんの前で組み立て体操やリング体操を立派にやり遂げました。

 真のお父様が金元弼(キㇺウォンピル)先生〈36家庭〉に真の子女様の教育を依頼なさったとき、「何のためにそれをするのか、目的をしっかりと教えるように」と願われたそうです。
 子どもたちが、親や先生の目の前で暴れたり、全体行動に合わせられなかったりしても問題ありません。大人があきらめず、彼らに天の願いを中心とした目的を伝え、信じて愛し続ければ、自然と、その場に必要なことができるようになります。
 二世や三世は、天の願いを果たすために自らがどうあるべきか、良心ではっきり知っているのです。

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