自叙伝書写 感動体験集
第48回 書写で夫婦円満、息子の祝福結婚

(鳥取県、74歳 女性)

 書写を始めた頃は、新鮮な気持ちで毎日書いていましたが、そのうちだんだん義務的になり、書いたり書かなかったりになってしまいました。

 でも主人は違いました。毎日きちんと朝のうちに読んで書写をしていました。時々私に「書いているか?」と聞き、「今日はうまく書けなかった」「今日は上手に書けた」と言って見せてくれます。
 「ああ、主人に申し訳ない」とだんだん思うようになりました。

 主人は「書写をしないと一日が落ち着かない」と言います。
 また主人は、他のお誘いにいろいろと声を掛けられてもなかなか参加しませんが、奉納式に関しては、その日が近づくたびに散髪に行き、一度も休まず自分から進んで参加してきました。
 そして浅川勇男先生の講話が大好きです。主人は時々私に、「今日の講話は?」と聞き、内容の復習をさせます。例えば、「幸せのつぼ、言ってみな」と聞いてきたりもします。

 息子の縁談がなかなか進まず、暗い顔で悩んでいたところ、ある人から「夫婦が心を一つにして暮らすことだね」と、何度もアドバイスを頂きました。

 私たちは仲良く暮らしていたつもりでしたので、最初は「夫婦が心を一つにして暮らすことだね」ということの真意がどういうことなのか分かりませんでした。

 しかし、主人が願いを込めて読み、一字一字丁寧に書写をしている姿を通じて、私はだんだんと分かってきました。

 「夫婦書写で二人が読んで書く。私たちの願いが神様につながる。今にきっとつながる。信じて待とう!」という気持ちが強く湧いてくるようになりました。

 昨年の夏、教会のブライダルに息子をお願いしました。今までは全く耳を傾けなかった息子が、「会って話を聞く」と言ったのです。
 そして紹介していただいた後、トントン拍子で進み、祝福結婚式に参加することができました。

 私たち二人は念願がかなってうれしくて、「良かったなあ、良かったなあ」の連発でした。

 本当に書写を毎日続けたからこそと思います。
 これからも書写を続けていきます。

 今、息子夫婦は幸せに仲良くしています。
 この喜びと感謝を天におささげします。