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『祝福家庭』96号(2020年 春季号)
倉本正彦先生の講話
「祝福家庭を愛される真の父母様」
〜「理想の相対」とは?〜

 理想の相対を得るのは何のためでしょうか?
 一言で言えば、「真の愛を得るため」です。「真の愛」をつくり出すことのできる相手が「理想相対」です。性格の合う人、好きなタイプの人との間から、果たして怨讐をも愛する真の愛が生まれるのでしょうか?
 もしそうであるなら、そのような愛は既に多くのカップルに見いだされていることでしょう。
 堕落によって真の愛は破壊され、永遠性のない「偽りの愛」となりました。偽りの愛を否定し、転換しなければ、真の愛に至る道はありません。
 そのため、真の愛が生じる前に、「愛の分別」という過程が不可欠になったのです。父母たちは普通、性格の合う人、気に入った相手、あるいは、外的に釣り合いの取れている相手を探そうとします。
 しかし、その考えは従来の結婚観の延長であって、真の父母様の観点とは相容れないのです。

 祝福を受ければ、いつか自然に真の愛が出てくるわけではありません。
 二世は、ただ「祝福を受けるだけで良し」としないで、「真の愛が生じるような祝福」を目指すべきです。それが真の父母様が願われる祝福です。それは、マッチングの在り方にかかっています。
 神様が祝福してくださるカップルとは、むしろ「合わないという立場を超え、尽くし合って一つになったカップル」です。

 “自分とは逆のタイプ”、あるいは“苦手なタイプ”を受け入れ、投入して一つになっていくときに非原理的な愛が分別され、永遠の真の愛が生まれます。
 最初から気に入った者や、気が合う者同士というのは、“飽きやすく、愛の終わりが早い”というのです。合わないタイプというのは、「似ていない面が多い」ということです。
 そういう相手ほど“飽き”がこないし、「お互いの欠点を補い合える」という利点もあります。
 そのようなカップルからは、父母の欠点を補うような、「より素晴らしい子女が誕生する可能性が高い」というのです。
 最初から感じる愛は、やがて消えていきます。残るのは、祝福後に2人でつくり出した愛です。その愛が生じる度合いは、相手に投入して新たに創造し、感化したぶんに比例するというのです。
 現在のマッチングでは、より優れた相手を探そうとしています。しかし、相手が優れていると、「投入して相手を再創造してあげたい」という思いよりは、「相手に期待し、頼る気持ち」が強くなります。
 相手を思いやる気持ちより相手に対する要求が強くなると、そこには相互の成長や発展は期待できず、真の夫婦愛は育ちにくいと言えるでしょう。

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