https://www.kogensha.jp

統一原理127のポイント 36
原理の力と愛の力の関係および、神がなぜ人間に戒めを与えたのかを説明してください

 アプリで読む光言社書籍シリーズ第8弾、『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』を毎週日曜日配信(予定)でお届けしています。

(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第二章 堕落論
35 原理の力と愛の力の関係および、神がなぜ人間に戒めを与えたのかを説明してください。(『原理講論』、112~114ページ)

[愛の力と原理力]
 人間は、原理をもって創造され、原理軌道によって生存するように創造されました。ゆえに、原理の力それ自体が、人間を原理軌道より脱線させ、堕落せしめることはあり得ません。しかし、それ自身を成長させる原理の力よりも強い、ある力がそれと異なる目的をもってぶつかってくれば、堕落する以外あり得ません。この原理の力よりも強い力が、愛の力です。神の愛がなければ、人間創造の目的である四位基台が成就されないために、愛は人間の幸福と命の源泉です。神は原理によって創造された人間を、愛によって主管しなければならないので、その愛が愛らしく存在するためには、愛の力は、あくまでも、原理の力以上に強いものでなければなりません。

[信仰のために戒めを下さった目的]
 神が未完成期にいた人間に戒めを与えられたのは、第一に、彼らが堕落しないようにするためでした。愛の力が原理の力よりも強いため、まだ未完成期において神の直接的な愛の主管を受けることができずにいたアダムとエバが、天使長の相対的立場に立つようになれば、目的を異にする非原理的な愛の力によって堕落する可能性があったのです。しかし、アダムとエバが神の戒めに従い、天使を相手にせず、神とのみ相対基準を造成して授受作用をしていたならば、その非原理的な愛の力は作用することができず、彼らは決して堕落するはずがなかったのです。

 第二に、人間が自分自身の責任分担として、そのみ言を信じ、自らの力で完成することによって神の創造性に似るようになり、万物に対する主管性をもてるようにさせるためでした。この戒めを天使長に与えず、人間に与えられたのは、神の子女としての立場から、天使までも主管しなければならない人間の創造原理的な資格と威信とを立てさせようとされたからです。

---

 次回は、「サタンと堕落人間について、聖句を用いて説明してください」をお届けします。