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統一原理127のポイント 35
霊的堕落と肉的堕落を説明してください

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(光言社・刊『統一原理127のポイント~百日修練会の試験問題と模範解答から』より)

第二章 堕落論
34 霊的堕落と肉的堕落を説明してください。(『原理講論』、107~111ページ)

 神は、霊的部分と肉的部分をもって、人間を創造されたので、堕落においても霊肉両面の堕落が成立しました。
 天使とエバとの血縁関係による堕落が霊的堕落であり、エバとアダムとの血縁関係による堕落が肉的堕落です。

[霊的堕落]
 ルーシェルは天使世界の愛の基となり、神の愛を独占するかのような位置にいました。
 しかし、人間創造後は、神は子女としての人間をより一層愛されました。ルーシェルは、神から人間の創造以前も創造以後も変わらない愛を受けていたのですが、神が自分よりもアダムとエバをより一層愛されるのを見たとき、愛に対する一種の減少感を感ずるようになったのです。
 ルーシェルは、自分が天使世界において占めていた愛の位置と同一の位置を、人間世界に対してもそのまま保ちたいというところから、エバを誘惑するようになりました。

 愛は被造世界の命の根本であり、幸福と理想の要素となるので、天使がエバに対したとき美しく見えたエバがルーシェルの誘惑に引かれていく気配が見えたとき、ルーシェルはエバから一層強い愛の刺激を受けたのです。
 こうして矢も盾もたまらず、ルーシェルは死を覚悟してまで、より深くエバを誘惑するようになったのです。
 愛に対する過分の欲望によって自己の位置を離れたルーシェルと、神のように目が開けることを望み、時ならぬ時に、時のものを願ったエバとが互いに相対基準をつくり、授受作用をするようになったため、それによって非原理的な愛の力は、彼らをして、不倫なる霊的性関係を結ぶに至らしめたのです。

[肉的堕落]
 エバは、天使との霊的な堕落によって受けた良心の呵責(かしゃく)からくる恐怖心と、自分の原理的な相対者が天使長ではなくアダムであるということを悟る、新しい知恵を受けるようになりました。
 ここにおいて、エバは、自分の原理的な相対者であるアダムと一体となることにより、再び神の前に立ち、恐怖心から逃れたいと願うその思いから、アダムを誘惑するようになったのです。
 このとき、不倫なる貞操関係によって天使長と一体となったエバは、アダムに対して、天使長の立場に立っていたので、神が愛するアダムは、エバの目には非常に美しく見え、再び神の前に戻る望みを託し得る唯一の希望の対象でした。
 アダムがエバと相対基準を造成し、授受作用することによって生じた非原理的な愛の力により、彼らは肉的に不倫なる性関係を結ぶに至ったのです。
 アダムは、エバと一体となることによって、エバがルーシェルから受けた全ての要素を、そのまま受け継ぐようになり、この要素は子々孫々に遺伝され、サタンの血統を継承した人類が生み殖えてきたのです。

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 次回は、「原理の力と愛の力の関係および、神がなぜ人間に戒めを与えたのかを説明してください」をお届けします。