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創立60周年記念企画 第1弾
日本統一運動史 15
日本をエバ国家とした第二次摂理

 日本家庭連合(旧日本統一教会)創立60周年記念企画、第1弾は『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』をお届けします。
 創立40周の際に発刊されたこの書籍は、日本における文鮮明・韓鶴子総裁夫妻の貴重な歴史的足跡と、多岐にわたる統一運動の歴史をまとめた一冊です。
 今、改めて読んでおきたい、日本の統一運動の歴史を振り返る連載です。

歴史編纂委員会・編著

(光言社・刊『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』より)

第二章 エバ国家として選ばれた日本
二、 日本をエバ国家とした第二次摂理

 キリスト教を立てて成そうとした第一次摂理は失敗しましたが、そのキリスト教を滅ぼしてしまうことはできません。なぜなら再臨主に課せられた使命は、不信した者を裁くことではなく、イエス様が成せなかった、全人類を救い天国を実現することだからです。そのために興南刑務所や釜山を中心とした蕩減路程を歩む中で弟子を復帰し直し、カイン的教団となったキリスト教を救う道を開き、さらにキリスト教が果たすべきであった使命を担ったアベル教団としての統一教会を、1954年5月1日に創立したのです。すなわちメシヤと一体となった統一教会を立ててキリスト教を復帰し、さらに諸宗教をまとめ、無神論である共産主義的唯物論を克服し、民主世界を立て直して共産世界を解放し、すべての人類を天国へと導く道を切り開いたのです。

 そしてキリスト教の二世の立場に立った梨花女子大学と延世大学を中心とする伝道が進み、キリスト教の一世の摂理を蕩減復帰する段階を迎えましたが、またしても既成キリスト教と韓国政府の反対にあって、真の御父様は西大門刑務所に入ります。その後、無罪の言い渡しによって1955年10月4日に釈放され、摂理の立て直しが進められていきました。その中で韓国とともに、世界における摂理の立て直しがなされなければなりませんでした。

 そこで世界全体の救いに責任を持つエバ、アベル、カインの国として、最も神に近い国々が失敗したので、その蕩減として、第二次世界大戦において最も神から遠い立場にあった国の日本、ドイツ、そしてアメリカが立てられました。ここでアメリカがそのままアベルの国として使命を継続するようになったのは、復帰せねばならない世界のキリスト教を代表する中心国家であったためです。

 このようにして、日本を世界のエバ国家として立てるための摂理が始まっていきました。しかしその陰には、神と御父様との間に重要な出来事がありました。真の御父様が日本をエバ国家とし、摂理を立て直そうとした時に、神様も躊躇されたと言われるのです。それは、韓民族とは怨讐関係にあり、国内に60万の韓国僑胞の人々を抱え、一神教が根づかず、真のキリスト教の基盤もなく、ヒューマニズムを越えられない日本を世界の母として立ててなす摂理がいかに困難な道であるかということを、神様が誰よりもよく知っておられたからです。しかし真の御父様は、必ず私が成しますと神様を説得し、絶対的信仰と決意をもって、日本をエバ国家として立てる摂理が始まったのです。

1.  御 言

①「キリスト教が再臨主を迎えなければならない…。統一教会は、そのような中心的摂理の御旨を継承し出発した教会です。」(『祝福家庭と理想天国』〈Ⅰ〉P.724〜725)

①「すべての国家を代表して、四大国を選出した。韓国はアダム国家であり、エバ国家は日本である。なぜか? …神側のキリスト教文化圏が反対した。だから、サタンが頭を持ったんだから、しっぽを天が取らなければならない。…しっぽがどれかというと、(第二次大戦におけるサタン側の)アダムであるドイツだよ。それからエバ(日本)だよ。それから天使長国家。そういうふうになっている。

 それから、韓国自体はキリスト教文化圏が反対したんだから、逆の立場において反対の立場をとるようになったことによって、先生の故郷である北がやられる。頭がやられる。しかし、しっぽが残っているというんだね。わかりました? それが南韓である。」(1983.4.3)

②「先生から見れば、日本民族は怨讐だった。殺害したり、いろいろなことをしてたね。『あいつ』と言ってね。もう怨讐だったんだ。しかし、敗戦後には先生は日本人を愛した。追われている敵をね。わかりました? それで、今、日本の若者がなぜ、文先生に永遠の命を懸けてやるのか? 因果法則によって報いなければならない。国を越えて神の心情的みこころに従って、世界に向けて、国家的怨讐を愛して、愛して生きる道に導くような心情的基盤を植えたんだから。それはもう、かかわった警察などは先生の話次第ではみんな銃殺なのに、しかし荷物を造って帰した。…

 それから、イギリスはキリスト教文化圏であった。日本をさておいて、神様が他の国を選んだらどうか。しかし、一番悪いその怨讐国家を中心として統一教会は出発した。」(1983.4.3)

③「戦後、灰となった日本を見て祈ったことが、いくらでもあるんですよ。」(1996.6)

④「日本の国は、アジアにおいてそういうように敗北した国になるんだけども、この日本は将来、もしか神の摂理圏において、キリスト教が統一教会を反対した場合にはそれはまるっきり反対の方向において、神の摂理を元返さなければならないのが原理原則である。もしもキリスト教が反対したとするならば、米とイギリスがね、先頭に立って御旨に立つべきがその基準を失って、その反対の方向のものがかえって逆に恵まれるというのが復帰路程の原則である。」(1974.5.12)

⑤「アメリカを切ってしまえば、キリスト教の文化圏の旧約歴史、新約歴史がすべて崩れるのです。ですから、アメリカを立たせるためには、アメリカの誤りを蕩減してあげなければなりません。」(1989.2.11)

⑥「李承晩政権の中に大韓民国キリスト教会のメンバーが14人もいたよ。これはキリスト教政権の基盤だ。本来ならば7年もかからないでできたんだよ。そうなれば今度は日本が儲からないんだよ。6・25事件というような事件はなくなってしまうよ。6・25の韓国動乱によって日本の経済は完全に復活した。そうだろう。日本人の誰でもそれを認めるだろう。これは東洋の祝福がアダム国に与えられようとしたが、それが成されず、エバ国に祝福が成された。韓国は使命を果たさなかったから打たれる。」(1968.12.28)

⑦「私が(西大門)刑務所に入ってから出てくる(1955.10.4)や否や、甲寺(カプサ)にいながら研究したことは、『今後、日本が問題である。…日本を怨讐視してはならない』ということでした。それで…人を日本に密かに派遣したのです。」(『真の御父母様の生涯路程』③、P.203)

⑧「今後私が誰よりも日本を愛することによって、アジアで神様の御旨を展開することができる相対的基準になるのです。そうでなければ主体国の前に、相対的国家を見つけることができないというのです。」(『真の御父母様の生涯路程』③、P.203)

⑨「先生は神様の前に祈って、『日本の国をエバ国にしますから』と申し入れた。」(1995.1.19)

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 次回は、「エバ国家日本の使命」をお届けします。


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