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創立60周年記念企画 第1弾
日本統一運動史 14
第一次摂理の失敗

 日本家庭連合(旧日本統一教会)創立60周年記念企画、第1弾は『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』をお届けします。
 創立40周の際に発刊されたこの書籍は、日本における文鮮明・韓鶴子総裁夫妻の貴重な歴史的足跡と、多岐にわたる統一運動の歴史をまとめた一冊です。
 今、改めて読んでおきたい、日本の統一運動の歴史を振り返る連載です。

歴史編纂委員会・編著

(光言社・刊『日本統一運動史~文鮮明先生御夫妻と日本の統一教会および統一運動の歩み』より)

第二章 エバ国家として選ばれた日本
一、 キリスト教を中心とする第一次摂理

(3)第一次摂理の失敗

 しかし実際には、韓国内のキリスト教が真の御父様を受け入れられず、世界のキリスト教国家も摂理的使命を果たせず、そのためかえってその後はキリスト教が最も神の摂理を阻む神の怨讐となり、民主主義世界の中で影響力を失い、無力化・形式化し、逆に共産世界は世界にその勢力を拡大していきました。

 そのため、真の御父様はひとりで人類の不信の罪を背負い、もうひとたび人類救済の道を開くために、北朝鮮の生き地獄のような興南(フンナム)刑務所においてその蕩減生活をされました。そのことによって、1950年6月25日に北の侵略で韓国動乱が始まり、投入された国連軍によって真の御父様は解放され、再びアダム国家誕生と共産世界解放のチャンスが訪れました。

 しかし時のアメリカのトルーマン大統領は、イギリスのアットーリー首相の助言も加わって、国連軍最高司令官マッカーサーを解任してしまいました。このことにより共産世界は、その撲滅の危機を再び逃れ、1953年7月の休戦協定以降、世界の他の地域でその勢力の拡大を進めていくことができました。逆に、イギリス(エバ)、アメリカ(アベル)、フランス(カイン)というキリスト教国家を立てて天国建設の摂理を進めることができなくなっていきました。

1.  御 言

①「韓国の新しい歴史が始まって、キリスト教は、大国(英米等)によって保護されました。先生はそのために、当時公的な伝道を開拓し、それらの高官たちに御言を伝えようとしたのです。その人々の中に数人のクリスチャンがいましたが、聞こうとはしませんでした。…当時、そのクリスチャンたちは、韓国のクリスチャンの中で非常に大きな影響力を持っておりました。復帰のための準備が3年間費やされました。1948年までであります。そのころ、一人の人の背後にある、膨大な歴史の意味を知る者は一人としてありませんでした。先生は、イエス様がなぜ失敗したかを知っていたので、それを防ぐため本当に様々な闘いをなしてきたのです。同時に、神は先生の使命が容易なものではないということを知っておられたので、多くの霊的集団を備えられました。それらによって他に影響を与えようとされ、神はそれほどまでに再臨主に対して準備されたのでありますが、当時のクリスチャンたちは、イエス様の時と全く同じく、政府と一つになって再臨主の行く道を阻んだのであります。

 不幸にも最初の路程は失敗してしまったのです。イエス様当時におきましても、イスラエルの全民衆と、政権の座にあった人々が一つになって十字架に付けてしまったのでありますが、韓国におきましても、韓国のクリスチャンたちも政府と一つになって、再臨主の使命と生涯を破壊しようとしました。そのことのゆえに韓国は不幸にも二つに分裂してしまったのです。1948年には北韓が独立したのであります。そして今や、二つの国ができ、内的にはキリスト教徒からの迫害、外的には共産主義政権の迫害にさらされるようになったのであります。ここに共産主義の侵入は不可避なものとなったのであります。

 第二次大戦の時、イスラエルの民がヒトラーによって大量に殺されたごとく、不信仰した韓民族は驚くほどの苦難を受けるようになるのであります。既成教会はそれゆえに力を失い、共産主義勢力が拡大の道をたどってくるのです。」(1973.7.1)

②「第二次世界大戦後、アメリカは世界的責任をとることを辞退し続け、共産勢力の侵入を許しました。共産勢力は(国連への)参加を許され、公的な場所で宣伝活動ができるようになりました。」(1977.2.23)

③「アメリカは戦争に勝った後、戦後処理を誤りました。…当時のアジアと東欧国家を共産側に渡し、韓国とドイツを両断する悲劇を招来してしまったのです。」(『真の御父母様の生涯路程』②、P.23〜24)

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 次回は、「日本をエバ国家とした第二次摂理①」をお届けします。


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