コラム・週刊Blessed Life 75
トランプと習近平の精神的資質の違い

新海 一朗(コラムニスト)

 2018104日、ハドソン研究所において、米国のペンス副大統領が演説を行いましたが、その内容は、中国がいかに危険な国家であるかという視点で語られたものでした。

 ペンス副大統領の演説の中に、中国が反宗教、無神論、唯物論の国であることを証明する数々の蛮行を告発する内容がありました。それは中国政府による信仰・宗教の弾圧について、具体的にはウイグル、チベット、キリスト教の弾圧に言及したものです。

 「無神論的世界秩序の形成を許さない」という副大統領の決意と信条は、明らかに聖書的な世界観から生まれたものです。

 中国の何が危険かというと、無神論、唯物論に立脚した中国共産党の支配が非人道的な人民支配、ひいては世界支配につながるものとして警告を発したのが、ペンス演説であり、そういう中国をアメリカはこれ以上勝手にさせておくわけにはいかないという不退転の決意を述べたものであったわけです。

 これが習近平主席(皇帝?)による危険極まりない中国の実像です。

 もう一方の米国はどうでしょうか。

 トランプ大統領の精神形成に関してよく言われるのは、ノーマン・V・ピール牧師のポジティブ・シンキングからの影響が色濃いということです。トランプ氏には、潜在意識(神、霊界、信仰)をうまく活用する精神的な姿勢があるということです。

 トランプ大統領は、自己利益最優先型のグローバリズムを警告する反グローバリズムの考え方で政治を行っています。
 反グローバリズムの本質を「神なきグローバリズムへのアンチテーゼである」と見るならば、トランプ大統領は無神論陣営にくみする人々と必死に戦っているのだということになります。

 トランプ大統領は、よく「自由・人権は神からの贈り物」という言葉を使います。
 一見、支離滅裂に見えるトランプ大統領であるかもしれませんが、内面は神への信仰に基づく揺るぎない信念を持っている人物であり、神がこの時期、必要な人物として米国に立てた大統領と言ってもよいでしょう。

 米国の民主党には多くの無神論的なリーダーたちが関わっています。「フェイク」を連発する大統領を異常と見るよりも、無神論者たちにむしばまれた民主党の病弊(びょうへい)をもっと深く洞察しなければなりません。