家族の絆づくり 70
「感動する人」と「感動させる人」

ナビゲーター:阿部 美樹

感動しやすい人の特徴

 幸せな人、成功している人は、日々の生活の中で喜びやうれしさ、楽しさを実感し、ささいなことでも「感動しやすい」という特徴があります。

 最近、感動したことはあるでしょうか?
 頻繁に感動する人もいれば、滅多に感動しない人もいます。その違いは何でしょうか?

 映画を見て感動し、鮮やかな夕陽を見て感動し、奇麗な花を見て感動するなど、感動しやすい人は、感動を感じる感性が高いようです。「美しさを求める心」があると、小さな美にも感動します。

 また、「調和と一体感を求める心」を持った人は、仲の良い家族を見て感動し、調和の取れた合唱を聴いて感動し、見事な一体感のあるダンスを見ると感動するように、調和した姿に敏感です。

 「完全投入して限界に挑戦する心」を持っている人は、勝利を目指して努力するアスリートの姿に感動し、ひたむきにボランティアし続ける人の姿などに感動します。

人を感動させる人の特徴

 自分が感動するだけでなく、人を感動させることができたら、さらに大きな喜びを感じることでしょう。感動する能力とともに、感動させる能力を高めていきたいものです。

 感動に至る心のプロセスは以下のとおりです。

 現実が期待を下回ると「不満」を抱き、著しく下回ると「怒り」となります。
 反対に、現実が期待どおりであれば「満足」し、期待より上回れば「感動」し、大きく上回れば「感激」するはずです。

 このような「感動の法則」に基づいて準備すれば、感動は設計できるということです。
 相手の期待を上回る心遣い、愛の表現力、相手を喜ばせる創意工夫・知恵を高めましょう。目の前の家族を感動させると喜びと笑顔が増えていきます。

 感動とは「感じて動く」と書くように、感じる感性を高めることであり、実践力、行動力を高めることができます。感動には、「人が自ら動きたくなる気持ち」を刺激する最強のパワーがあります。