コラム・週刊Blessed Life 63
平成から令和へ、日本は世界平和を主導する

新海 一朗(コラムニスト)

 この4月から5月にかけて、元号が変わり天皇が代わるという御代替わりが行われます。現在の激動する世界において、日本の果たす役割が大きくなっていることは、おそらく、日本の人々はもちろん、世界の国々も認めていると言ってよいでしょう。

 日本の立ち位置は信頼される立場にあり、難しいトランプ大統領に対してもひるむことのない外交を見せる日本の姿勢は各国から見ると、頼もしい姿に映っているに違いありません。

 今、日本は世界をリードできる内外の条件を備えています。
 政治の安定、外交の巧みさ、経済の上向き、これらの要件はリーダーシップを発揮できる条件と言えます。

 大きな悩みは朝鮮半島です。
 韓国との関係、北朝鮮との関係、これらが近くて遠い、かつ難しい関係として最大の宿題になっているところが日本の悩みであり、安倍首相の宿題でもありましょう。
 日韓米の強い連帯をつくり上げることこそが安倍首相の腕の見せどころにならなければならないはずです。

 歴史の転換期という言葉が、中国や北朝鮮などの共産主義国家における大変革を指すとすれば、転換の巨大な渦はアジアに集中する形で起きていると見ることができます。
 その転換を突き動かしているのが米国です。アジアと米国、すなわち、太平洋を挟む形で、新しい歴史が進行する光景を、世界は現在、見ているわけです。環太平洋文明というのが歴史の方向性としてはっきりと感じられる昨今です。

 おそらく今後、数年間において中国も北朝鮮も体制変革というような事態を迎えるかもしれません。共産党支配の終焉です。
 共産主義の根幹を成す無神論も唯物論も人類が目指す幸福の理想郷をつくることはできません。

 ソ連崩壊の後を追う形で、中国と北朝鮮の共産党一党独裁体制は終結するでしょう。
 軍事的力、暴力的力で人民を支配する独裁が永続した例は、歴史上いまだかつてありません。歴史的転換の意味は力の支配の終わりという意味です。