2026.10.10 22:00

ほぼ5分で読める統一運動 116
宇宙を主管するための思想的変革時代
稲森 一郎
スウェーデンの王立科学アカデミーは2026年10月7日、2026年のノーベル化学賞受賞者を発表しました。
ノーベル化学賞受賞者は、東京理科大学の硤合憲三(そあい・けんそう)名誉教授(76歳)とアンリ・カガン氏(パリ南大学 /パリ・サクレー大学名誉教授、95歳)の二人です。
日本のノーベル賞の受賞者数は31人となり、その数を増やしています。
硤合教授の受賞の理由は、「不斉有機合成における非線形効果と自己触媒反応の発見」(いわゆる「硤合反応(そあい反応)」の発見)です。
硤合さんらの研究成果は、生命に不可欠な物質がどのように生まれてきたかを解明する手がかりとなるものであると、高い評価を得たものです。
アミノ酸や糖類などの化学物質は、右手と左手が鏡に映ったようにそっくりでも重ね合わせることができない2種類の形があり、生命が持つアミノ酸などでは一方の物質が大半を占めますが、これが長年の謎でした。
硤合さんは、「硤合反応」と呼ばれる不斉自己触媒反応を発見しました。もともとほぼ同量であっても、自らが触媒となり、一方だけが自己増殖する有機合成反応を見つけ、1995年に報告しました。
東京理科大での会見で硤合さんは「物理力とか光とか、キラリティー(重ね合わせられないこと)のもとと考えられていなかったことが起源になり得ることが見つかってくる可能性がある」と語り、生命の起源という大きな課題の解明につながることに期待を示しました。
キリスト教などの宗教世界においては、生命の起源は「神による世界の創造」にあるとし、自然界に満ち満ちる生命は、神が創造したものであると教え導いてきました。
科学の場合、生命の存在が神の創造に由来するという演繹(えんえき)的な考えは採(と)らず、生命現象の観察と実験などの帰納法的な研究とアプローチから、どのようにして生命が生まれたのかを探ることによって、生命誕生の根源を明らかにしようとします。
統一運動の創始者であり主導者である文鮮明(ムン・ソンミョン)・韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁夫妻は、宗教の教えと科学の探求は同じ結論になるとして、宗教と科学の統一を提唱し、以下のように述べています。
「科学は結果的な世界を探る論理であり、宗教は心情に通じる分野であり、思想は今までの文化史を中心とした論理です。この三つの系統が伝わってくるのですが、これがすべて別々になっています。宗教は宗教なりに、科学は科学なりに、思想は思想なりにすべて別になっているというのです。神様はお一人であるため、これを互いに分けておくことはできないというのです。『終わりの日』になれば、神様を中心として宗教と科学と思想が一つにならなければなりません」(天一国経典『天聖経』、638ページ)」
さらに以下のように語っています。
「神様が今の時代において科学をこのように急激に発展させ、宇宙科学まで発展させたのは、宇宙を主管するための思想的な変革時代に入ったからです。科学がこのようになったのは、宗教的統一圏を、宇宙を含む統一圏に拡大するからです。そのようにしなければ、宗教と科学と思想が一つになることができません」(同、638ページ)」
宗教と科学と思想の統一が加速している今日の状況を、「宇宙を主管するための思想的な変革時代に入った」としているのです。
これが統一運動の一つの側面の特徴です。