2026.08.22 22:00

ほぼ5分で読める統一運動 110
統一運動における日本の使命と役割、責任は何か
稲森 一郎
統一運動における日本の使命と役割、責任は何か。
これを問うときに考えなければならないことは、それぞれの国家が担っている「地政学的特徴」(地理的条件)、「地政学から見た使命と責任」ということです。
世界の国々にとって、大きな面積、小さな面積といった国土の大小の違いがまず挙げられることはもちろんですが、非常に重要な観点は、大陸国家、島嶼国家、半島国家という位置と地形です。
日本とイギリスは島嶼国家であり、非常に似た点が多いということになります。
明治維新後の近現代史において、欧米の文化に追随する形で国づくりに励んだ日本が、多くイギリスに学んだことは偶然ではなく、やはり地政学的に引き合うところがあったと見るべきでしょう。
英国は、ケルト民族の土着宗教から脱皮して、8世紀から9世紀にかけて本格的にキリスト教化され、1534年、ヘンリー8世の宗教改革によって、ローマカトリックからの独立・分離を図りました。以後、プロテスタントのキリスト教国家として大発展し、19世紀には膨大な植民地を抱えてパックス・ブリタニカの世界帝国にのし上がったのです。
その輝かしい歴史の後追いをするかのように、日本は物心両面の近代化を、イギリスをモデルにして全力を投入しました。
西暦800年、フランク王国のカール大帝の即位を前後して、イギリスは、カール大帝が広大なヨーロッパ領土のキリスト教化の断行を図ったのと合わせて、文化と学問のより一層の繁栄を、修道院を中心として推し進め(アングロ・サクソン文化)、大陸への逆布教(アルクインなど)を行うまでになりました(カロリング=ルネサンス)。
『アーサー王物語』作品群が誕生したのもこの頃です。
『アーサー王物語』はキリスト教との強い結び付きを示しています。円卓の騎士たちの冒険は、神聖な聖杯を見つけだす巡礼の旅となりますが、純潔と理想の騎士だけが聖杯に到達するなど、キリスト教的な徳(信仰・希望・愛・純潔)が賛美されたのです。
アーサー王の統治や円卓の騎士団は、地上の理想的なキリスト教王国として描かれました。
文化の特徴からして、名実ともにイギリス国民はキリスト教的英雄物語(『アーサー王物語』)を愛好しました。
西暦800年から2000年までの1200年間の英国の歴史を、日本は英国から相続する形で近現代史を歩みます。
1868年(明治維新)から1989年1月7日(天皇崩御)までの、三代の天皇(明治天皇、大正天皇、昭和天皇)の120年期間を、すなわち、英国の1200年の歴史を圧縮して10分の1の120年間で、日本は相続するという離れ業を演じるのです。
統一運動の提唱者、文鮮明(ムン・ソンミョン)師はこの日本の120年期間を、古代イスラエルの統一王国(サウル、ダビデ、ソロモン統治の120年期間)に匹敵すると語っています。
日本のこのような発展に意味があるとすれば、日本は19世紀のイギリスのようにパックス・ジャポニカの国として、世界平和の創建に貢献する多大な使命と責任があるということになります。
高市早苗政権はその意味において、重大極まりない使命を担っていると見なければなりません。
安倍政権の精神と政策の継承者として登場した日本初の女性首相は、内政と外交、両面のさまざまな課題に対して取り組んでいます。
天の摂理と歴史の声に従って、真の世界平和実現のために堂々とまい進されるよう祈念申し上げます。